【最新パック「ドミナリア」収録・英雄譚カード考察】MTGの歴史を辿る新システムに心高鳴る【アンティキティー戦争追記】

公式のお漏らし等、割とクリティカルなトラブルこそありましたが、発売日が近付くにつれて何だかんだで心高鳴るドミナリア次元への来訪。

懐かしのキャラクター・縁あるカード・新キャラetc、語りたい事は色々と山積みですが、最初に記事にするのは新メカニズム「英雄譚」カード(エンチャント)だと、実は心に決めていました。

ドミナリア次元の歴史を刻む「英雄譚(エンチャント)」が今語り継がれる。

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新メカニズム「英雄譚」について

[Trailer]伝説の結集―4月27日(金)発売『ドミナリア』 カーン編

「人は何度災厄から立ち直れるのか ドミナリアは幾度となくそれを繰り返してきた」という下りからトレーラーも始まりますが、「英雄譚」はそれを振り返り、語り継ぐ新たなメカニズムと言えます。

ドミナリアが舞台となった今までの歴史・事件をカード名に持ち、それにちなんだ能力を持つ。ターンが経過する事に伝承カウンターが加わり、経年を能力で表し、最終的には静かに終幕を迎える。

当時のユーザーのノスタルジーを触発させる最強の一手。

…MTG25周年を振り返るに相応しい素晴らしいメカニズムです。

「英雄譚」の詳しいシステムについては公式記事をご覧いただくのが確実ですが、端的に言うと戦場に出た際とドローステップ直後に誘発し、その能力が上に載っている伝承カウンターによって変化していき最終的には生け贄に捧げられる特殊なエンチャントと言った印象のカードです。

ベナリア史

《ベナリア史》①白白
エンチャント – 英雄譚 [神話]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。Ⅲの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,Ⅱ 警戒を持つ白の2/2の騎士・クリーチャー・トークンを1体生成する。
Ⅲ,ターン終了時まで、あなたがコントロールしている騎士は+2/+1の修整を受ける。

地味だけどやってる事は確実に強い

3マナで2/2・警戒の騎士トークンを出すだけでも並みの性能なのに、その後もう一体出て、最終的には+2/+1修正って十分すぎる性能でしょう。まぁ、かなり地味な動きなのは否めませんが、きちんと神話クラスのカードだと思います。

Ⅲの修正は騎士だけなので、そこをどううまくデッキとしてまとめ上げるかがカギになりそうです。騎士が多いと言えば白黒系のウィニー…就職先は決まったようなものですね!

スランの崩落

《スランの崩落》⑤白
エンチャント – 英雄譚 [レア]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。Ⅲの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,土地をすべて破壊する。
Ⅱ, Ⅲ 各プレイヤーはそれぞれ、自分の墓地から土地・カード2枚を戦場に戻す。

スタンにゲドンが帰ってきたぁぁぁぁ!!

《ハルマゲドン》の恐怖再びッ!

ぶっ飛ばした後に緩やかに土地が戻って来るところに、崩落からの再復興のフレーバーを感じます。

カードパワーは高いでしょうけど、6マナのゲドンがどれほど強いかは使ってみないと正直わかりません。上手く使えるデッキがあれば使われるでしょうけど…(未知)。

ジェラードの勝利

《ジェラードの勝利》①白
エンチャント – 英雄譚 [アンコモン]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。Ⅲの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,Ⅱ あなたがコントロールしていて最大のパワーを持つクリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
Ⅲ ,あなたがコントロールしていて最大のパワーを持つクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは飛行と先制攻撃と絆魂を得る。

ジェラード・キャパシェンの勇士

2マナで+1/+1カウンターを2個ばら撒いた後に飛行,先制攻撃,絆魂付与でドカン!

シナジー重視のカードなだけに他のカードとの兼ね合いが重要視されますが、2マナと軽いのが魅力的に見えます。…とりあえずバリスタ辺りにカウンター載せてみる!?

氷河期

《氷河期》③青
エンチャント – 英雄譚 [アンコモン]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。Ⅲの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,Ⅱ 対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。あなたが氷河期をコントロールし続けているかぎり、そのクリーチャーはそれのコントローラーのアンタップステップにアンタップしない。
Ⅲ ,タップ状態のクリーチャーをすべてオーナーの手札に戻す。

このままプレイマットにしてほしいけど縦長だから難しそう…。

《ダリアン》、《ロヴィサ》、《ヤヤ》の3名は分かるのですが、右下の黒フードの人はどなた?(教えて詳しい人)。

Ⅰ,Ⅱが凍結を現し、Ⅲが洪水(雪解け)を現していると聞いて、そのフレーバーの美しさに思わず感嘆。

青コントロールの中盤の繋ぎとしては十分な性能なのではないでしょうか?

アンティキティー戦争

《アンティキティー戦争》③青
エンチャント – 英雄譚 [R]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II, あなたのライブラリーの一番上からカードを5枚見る。あなたはその中からアーティファクト・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
Ⅲ, ― ターン終了時まで、あなたがコントロールしているアーティファクトは基本のパワーとタフネスが5/5のアーティファクト・クリーチャーになる。

アーティファクトの濃いデッキに新たな勝利プランを

Ⅰ,Ⅱでしっかりと盤面を整え、Ⅲでフィニッシュという圧力満載の一枚。

アーティファクトの濃いデッキにお迎えすれば、新たなフィニッシュプランを確保できてかなり面白そうです。

スタンダードにも優秀な軽量ファクトは色々とありますし、新たに登場する《モックスアンバー》との相性も良さそうなので個人的にも期待しているカードです。

ミラーリ予想

《ミラーリ予想》④青
エンチャント – 英雄譚 [レア]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。Ⅲの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,あなたの墓地からインスタント・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
Ⅱ,あなたの墓地からソーサリー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
Ⅲ,ターン終了時まで、あなたがインスタントかソーサリーである呪文を唱えるたび、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。

伝説のアーティファクトミラーリの知らせ

インスタント回収、ソーサリー回収、インスタントorソーサリーコピーという流れを作り出す一枚。

スタン基準だと何と組み合わせるか迷うところですが、どうせなら大技をドカンと一発決めてやりたい所。分かりやすい所だと《霰炎の責め苦/Torment of Hailfire》とかでしょうけど…やっぱり5マナのエンチャントはやや重いか…?

《副陽の接近/Approach of the Second Sun》を唱えたら勝ちじゃね?…とも思いましたが、コピーでは《副陽》の条件を満たせないのでダメでした。

最初の噴火

《最初の噴火》②赤
エンチャント – 英雄譚 [レア]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。Ⅲの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,最初の噴火は、飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれ1点のダメージを与える。
Ⅱ,赤赤を加える。
Ⅲ,山1つを生け贄に捧げる。そうしたなら、最初の噴火は各クリーチャーにそれぞれ3点のダメージを与える。

微震⇒マナ加速⇒大噴火!

シヴ山の噴火を能力で表した一枚?…という事は、上のドラゴンは《シヴ山のドラゴン》かな?

最初の微震は、「激昂」とのシナジーやタフネス1を流せるかどうかがカギになるので環境やデッキ依存な印象がやや強く、Ⅱのマナ加速は何を唱えるかで評価が大きく変化します。

3ターン目設置で4ターン目に6マナドカンする赤系のデッキ。《赤ハルク》とか《チャンドラ》からの2ムーブとかが決まればかなり強そうですが、ロマン色は払拭できないか?

ケルドの炎

《ケルドの炎》①赤
エンチャント – 英雄譚 [アンコモン]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。Ⅲの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,あなたの手札を捨てる
Ⅱ,カードを2枚引く。
Ⅲ,このターン、あなたがコントロールしている赤の発生源がパーマネントかプレイヤーにダメージを与えるなら、代わりに、それはそのパーマネントやプレイヤーに、その点数に2を足した点数のダメージを与える。

時間差ドローからのダメージ加算

手札を全部捨てる所からスタートするので、運用はかなりシビア。

2ターン目に手札を空に出来るデッキはスタンではまず存在しないでしょうし、現プールではマッドネス等との併用も出来ません。

全ての能力をうまく使えるデッキが誕生すればスタンでも活躍できるかもしれませんが、現状だとやや厳しそう…。

フレアリーズの歌

《フレイアリーズの歌》①緑
エンチャント – 英雄譚 [U]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II,  あなたの次のターンまで、あなたがコントロールしているクリーチャーは「(T):好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つ。
Ⅲ , あなたがコントロールしている各クリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。ターン終了時まで、それらのクリーチャーは警戒とトランプルと破壊不能を得る。

一時的に皆マナクリ化!

2ターンに渡って自分のクリーチャーをマナクリ化し、最終的にはサイズアップ&警戒、トランプル、破壊不能で殴りに来る恐怖。

設置してから2ターン目のマナブースト量、そこから放たれるスペルで強さが大きく変動しそう。何を唱えるかは使い手次第。

ドミナリアの大修復

《ドミナリアの大修復》③緑緑
エンチャント – 英雄譚 [R]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,Ⅱ ― あなたのライブラリーの一番上からカードを2枚あなたの墓地に置く。その後、アナタはあなたの墓地からクリーチャー・カード1枚をあなたの手札に戻してもよい。
Ⅲ,あなたの墓地から土地・カードをすべて戦場に戻す。その後、あなたの墓地をあなたのライブラリーに加えて切り直す。

確実に土地を伸ばしていける…しかし、やや重いか?

スタン環境でこのカードを戦術に組み込むのはかなり難しそうではありますが、《スランの崩落》と組み合わせて盤面を滅茶苦茶にしてやりたい気持ちが無くは無い。

イラストの樹は、上から「フレイアリーズ」、「ウインドグレイス」、「カーン」、「ジェスカ」を現しているようです。イラストアドの高いカードです。

ベルゼンロック

《ベルゼンロック典礼》⓶黒黒
エンチャント – 英雄譚 [R]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,Ⅱ ― 黒の0/1のクレリック・クリーチャー・トークンを2体生成する。
Ⅲ, 飛行とトランプルを持つ黒の6/6のデーモン・クリーチャー・トークンを1体生成する。それは「あなたのアップキープの開始時、他のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。あなたがそうしなかった場合、このクリーチャーはあなたに6点のダメージを与える」を持つ。

生け贄を用意しデーモンの降臨を待つ

デーモンが出て来るまでのタイムラグが凄いですが、かべ兼生け贄役を確保しながらフィニッシャーをお迎えするという設計自体はかなり好みです。

トークンが沢山出るので、《選定された行進》で倍トークンして6/6デーモンを二体お出迎えしたい。

一枚で合計6枚のパーマネントを確保できるカードなので「昇殿」との相性も良さそうです。

チェイナーの苦悩

《チェイナーの苦悩》③黒
エンチャント – 英雄譚 [U]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,Ⅱ, チェイナーの苦悩は各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。
Ⅲ,黒のX/Xのナイトメア・ホラー・クリーチャー・トークンを1体生成する。Xはあなたのライフ総量の端数を切り上げた半分に等しい。それはあなたにX点のダメージを与える。

Ⅰ,Ⅱで自傷コストを確保していくスタイル

上の《Rito di Belzenlok》と同じく最終的に大型トークンをお迎えするカードですが、こちらは自傷コストが結構馬鹿になりません。

《選定された行進》を貼ってると自分が即死するのたまらなく好き。

最古再誕

《最古再誕》④黒
エンチャント – 英雄譚 [U]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ, 各対戦相手はそれぞれクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を生け贄に捧げる。
Ⅱ, 各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。
Ⅲ, 墓地からクリーチャーかプレインズウォーカーであるカード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。

これがアンコモンって凄くない?

布告除去、ハンデス、リア二と黒らしい能力が3つ詰まったお得パック。

マナコストの重さに見合った能力のカードだと思いますが、このカードがアンコモンってのが地味にびっくり。

これリミテでひくと黒使いたくなるな…もともと黒好きだけど。

ファイレクシア教典

 

《ファイレクシアの教典》②黒黒
エンチャント – 英雄譚 [神話レア]

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。Ⅲの後に、生け贄に捧げる。)
Ⅰ,クリーチャー最大1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。そのクリーチャーは、それの他のタイプに加えてアーティファクトになる。
Ⅱ, アーティファクトでないクリーチャーをすべて破壊する。
Ⅲ,対戦相手すべての墓地からカードをすべて追放する。

環境的には向かい風だが時間差の4マナ黒ラスゴは魅力的

黒の4マナラスゴってだけで一定以上の評価は約束されているとは思いますが、即効性のないラスゴかつ環境的に破壊不能やそれ相当の存在が跋扈している事が気がかりです。

自分のクリーチャーを強化&保護、ラスゴ撃って、墓地除外までこなす訳ですから決して弱くはないでしょうけど、採用するデッキがパッとは思い浮かばない…。

イラストやカードからあふれるフレーバー感は個人的に100点満点な一枚です。ヨーグモスとファイレクシアの紋章大好き。

どれもこれもイラストが恰好良すぎるッ!!

どことなく昔のMTGを思わせる凝ったデザインがワクワクを煽りますねぇ!

新メカニズムって事もあり、テキストから強さを図るのがやや難しい印象ですが、この中のいずれかはスタンを賑やかしてくれる存在になってくれるのではないでしょうか?

あ、追加され次第記事にも反映していくので、定期的に確認していただけると幸いです。

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