【モーテ-死を謳う楽園の子-感想】縹けいか著/イラスト「カズキヨネ」の最強タッグ再び!赤毛のイケメン青年ダンテが目印!

公開日: : 読書 , ,

DSCF3925

縹けいか先生の最新作「モーテ-死を謳う楽園の子-」を読了しました。

ナンバリングされてはいませんが、「モーテ-水葬の少女-」の続編に当たるお話なので、そちらを先に読む事をオススメします。「水葬の少女」は表紙が素っ裸の女子だったので買いにくかったが、2巻は赤毛のイケメンが表紙で買いやすいぜ!

関連記事:【モーテ-水葬の少女-/感想・レビュー】

SPONSORED LINK

「モーテ-死を謳う楽園の子-」

DSCF3927

あらすじ
遺伝子の罠――数万人に一人が罹り、必ず十代の内に自殺へと追い込む奇病・モーテ。小説家志望の青年・ダンテは、モーテを患う子らを収容するホテル・グラ ティアでアルバイトとして働くことになる。どんなに不穏で陰湿な場所かと不安を感じていたが、そこで出逢ったのは天真爛漫な少女・アミヤだった。グラティ アで暮らすモーテの子らは皆前向きで、死を予感させるようなこともなく、平穏な日々を送っていた。しかし、安寧の日々は一瞬にして崩れ去る――ある少女の 自殺によって。しかもその自殺には不審な点が多く、ダンテは真相を追及し始める。果たしてそれはモーテによる症状か、陰惨な他殺か、それとも……? モー テの子らが望む“命の使い道”とは――?

「水葬の少女」は孤児施設『ドケオー』が舞台でしたが、「死を謳う楽園の子」はモーテを患う子らを収容するの為のホテル『グラティア』が舞台となっており、主人公も小説家志望の「ダンテ」という新キャラクターです。(小説家志望でダンテって名前は確かに酷である。)

ホテルというだけあって、『ドケオー』と比べると施設全体に漂う雰囲気は優しいものになっており、そこに暮らす人達も笑顔に満ち満ちています。

あとがきに書かれているように前作とはずいぶん表情の違う作品に仕上がっていました。ライトノベルらしさを追求して苦悩されたようですが、先生のスタイルを崩す必要はないと思います。読者はこれを求めている。少なくとも私はそうだ…。

前作のキャラクターも勿論登場します

DSCF3930

「水葬の少女」からおおよそ一年後のお話。

前作のキャラクターである「アラン」・「ドゥドゥ」・「マノン」は勿論。前作の途中で『ドケオー』をあとにした笑顔眩しいチョコレート少女「アミヤ」も登場します。「ドゥドゥ」と「マノン」は一歩引いた立ち位置ではありますが、「アラン」と「アミヤ」はバリバリのメインキャスティングです。

「ダンテ」を取り巻くキャラクター

DSCF3928

  • アミヤ
    ダンテが「グラティア」にやってきた日に最初に言葉を交わした相手。「モーテ」という逃れぬ運命にありながら、その眩しい笑顔に偽りはなく、周りをも明るくするムードメーカー。
  • アラン
    前作のもう一人の被害者であり加害者でもある色々と複雑な立ち位置のキャラクター。本作では何故か「グラティア」のキッチン担当に就任している。
  • シュエリー
    「グラティア」の責任者で黒髪が美しい麗人。容姿とは裏腹に発せられる言葉にはどこか棘があるが、裏表がなくハツラツとしていてみんなから慕われている。
  • ジラ
    大きなメガネが印象的な大人しい女の子。「グラティア」の中では年長者なので、いつもみんなの世話を買って出ている。今度開かれる地元の方との交流会の出し物で劇を予定していて、その脚本を書いているようだが…。

この答えのない問題にどう決着をつけるのかに期待

最初に述べたように前作とは物語の方向性がずいぶん変化したように感じます。それは一つの問題が解決した事により様々な事が好転している結果でもあるのですが、それだけではなく。「モーテ」という説明不可能な病を患っている子供達との接し方、未来について考えさせられる始まりのお話でした。

「死を謳う楽園の子」自体のストーリーはこの一冊で完結していますが、『モーテ』という物語はまだまだ終わりません。

色々と言いたいことはあいますが、『エピローグ、そしてプロローグ』にはしてやられました。
あんなの反則だよ~(これは「英雄伝説Ⅳ空の軌跡FC」をやった後と同じ感覚に似ている…。)

ここから本格的に『モーテ』という病を主題にもってくるのであれば、「この答えのないであろう問題にどう決着をつけるのか!?」が、楽しみでもあり不安でもあります。
まぁ、先生ならうまくやってくれるよね!

死生観や本当の優しさについて考えさせてくれる良書です。
そこまで暗い話でもないので安心して読めるはず!?

Amazon:モーテ

SPONSORED LINK

関連記事

【モーテ-水葬の少女-/感想・レビュー】「ファタモルガーナの館」の『縹けいか』小説デビュー作!

今年は少しでも積み本を消化していこうという事で、【モーテ-水葬の少女-】を読みました。タイトルに

記事を読む

【僕のヒーローアカデミア2巻・レビュー/感想】動き出す「敵(ヴィラン)」!そして「梅雨ちゃん」が可愛い!

ついこの間、【1巻】の紹介をした気がするんだけど、もう【2巻】が発売になってました! 帯に

記事を読む

『荒木飛呂彦の漫画術・評価レビュー』「ジョジョの奇妙な冒険」を生み出す企業秘密が明らかに!?

集英社新書4月の新刊『荒木飛呂彦の漫画術』を購入・読了しました。 先生のファンであり、

記事を読む

【僕のヒーローアカデミア:常闇くんと黒影は攻守一体カッコイイ!】第四巻購入・感想/レビュー

『僕のヒーローアカデミア4巻』を購入・読了しました。 『体育際編』もついに本戦に突入してガ

記事を読む

【綾村切人初のオリジナル連載作品「イヌカイ×トライブ」発売記念!】葛葉ライドウやレッドガーデンなどの既刊本を振り返る!

私が敬愛する綾村切人先生の新刊『イヌカイ×トライヴ』の1巻が発売になりました。 『ガン

記事を読む

【ピコピコ少年SUPER・ハイスコアガール作者「押切蓮介」最新コミック】僕たちを支えてくれるのはいつもゲームだった…。

「ハイスコアガール」や「ゆうやみ特攻隊」などの漫画で有名な『押切蓮介』先生の自伝的コミック「ピコ

記事を読む

【メタルギアソリッド ピースウォーカー】 ゲームとは違う、もう一つの「メタルギア」

みなさんはゲームのノベライズ本ってお読みになりますか? ノベライズ作品って結構ハズレも多い

記事を読む

【「サガ」シリーズ生誕25周年記念冊子・カレイドスコープ】週刊ファミ通を数年ぶりに購入!

『週刊ファミ通』を数年ぶりに購入しました!昔は欠かさず購読していましたが、ここ数年は全く購入して

記事を読む

【妄想戦記 ロボット残党兵】熱いロボット漫画が読みたい人にオススメ!「三船」は理想の主人公像!

新年早々、心に残る漫画と出会った。以前から気にはなっていたが中々手に取る事ができなかった漫画「妄

記事を読む

【悪魔絵師・金子一馬のイラスト】新紀元社さん、画集の4巻はいつ発売予定でしょうか…。

みなさんは設定資料集や画集って購入しますか? 私は紙に印刷されたイラスト集や設定資料集が大好き

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

管理人超オススメの一本!

【スマホゲー】「D×2真・女神転生リベレーション」のプレイ動画を見た印象。レアリティの低い悪魔の救済や課金システムが気になる…

現在開催中のTGSにて、『D×2真・女神転生リベレーション』の

【MTG(ギャザ)・イクサラン収録「恐竜」注目カード・マナコスト別まとめ】強い!高い!カッコイイ!!

部族マナコスト別特集ラストは、みんな大好き「恐竜」でございます

【MTG(ギャザ)・イクサラン収録「マーフォーク」注目カード・マナコスト別まとめ】+1カウンターとアンブロ戦術で頑張る!?

「吸血鬼」「海賊」とやったので… 残りの「マーフォーク」

【MTG(ギャザ)・イクサラン収録「海賊」注目カード・マナコスト別まとめ】アグロかコントロールか…好きなのを選べ!

「吸血鬼」まとめをやってみた訳ですが、需要の低さに絶望…( ˘

【PS4版・ドラクエ11冒険記㉓:ホメロス・ウルノーガとの死闘】ロトゼタシアの大地に光あれ!《ネタバレ注意》

前回の冒険: 【PS4版・ドラクエ11冒険記㉒:新生「勇者のつ

【MTG(ギャザ)・イクサラン収録「吸血鬼」注目カード・マナコストまとめ】白黒吸血鬼出来る?

昨日の早朝(2017/9/16)『イクサラン』のフルスポイラー

【PS4版・ドラクエ11冒険記㉒:新生「勇者のつるぎ」完成】みんなの思いを込めた渾身の一振り!《ネタバレ注意》

「オリハルコン」、「ガイアのハンマー」、「伝説の鍛冶場」の3つが揃

【MTG・『イクサラン』収録カードの感想④】探査の短剣は出来る子!《幽霊街》亜種カードに心惹かれる

海賊・魚人・吸血鬼・恐竜 カオスな世界がPWを待つ(part4)

→もっと見る

PAGE TOP ↑