ついに《同盟者ギデオン》、《神童ジェイス》に匹敵する価格に到達した《ウルザの後継、カーン》。
無色4マナのpwって事で注目度も実力も十分である事は重々理解できますが、本当に8000円出す価値があるカードなのかどうか疑問に思っている人は結構多いのではないでしょうか?
昨日のショーダウンで《カーン》を使う機会に巡り合ったので、簡単にではありますが使用感や高い理由などを考察してみました。良かったら読んで行って下さい。
《ウルザの後継、カーン》の強さ・使用感
Karn, Scion of Urza / ウルザの後継、カーン (4)
伝説のプレインズウォーカー — カーン(Karn)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを公開する。対戦相手1人は、そのうち1枚を選ぶ。そのカードをあなたの手札に加え、他の1枚を銀(silver)カウンターを1個置いた状態で追放する。
[-1]:追放領域から、あなたがオーナーであり銀カウンターが置かれているカード1枚をあなたの手札に戻す。
[-2]:「このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにき+1/+1の修整を受ける。」を持つ無色の0/0の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。5
+1は基本的に土地を伸ばす能力
カーンのプラス能力は、一見疑似ドロー能力に見えますが、その実態はドローではなく土地を伸ばす能力だと私は考えています。というのも、2枚めくると大体1枚くらいは土地が混ざるので、相手プレイヤーは十中八九土地を選ぶことになります。当然2枚ともスペルというシーンもありますが、絶大な信頼を寄せる程のヒット率ではありません。
しかし、もとより土地を伸ばす為に採用するのであれば話は別。
盤面に圧力をかけながら土地を確実に伸ばし、時々ラッキーが発生して余裕があれば備蓄していたカードも着服する。…強い。
昨日、私は黒単でカーンをテストしましたが、彼は土地をよどみなく伸ばす装置(時々除去をくれる)としてきちんと大活躍してくれました。
(…どれくらい伸びたかと言うと、ジョス兄さんがゾンビ軍団を引き連れて出て来る位ですw)
なので、土地を伸ばす事が目的ならばカーンは大いにあり。これは間違いないと思います。
個人的に、比較対象としては《宝物の地図》(反転後含む)が役割・動き共に似ている印象です。ファクトとpwの時点で純粋な比較は当然できませんが、カーンの代用として入れるなら地図だと思うので、大きくは外れていないと考えます。
-1能力は状況次第で強さが大きく変動する
実質ドローに相当するのがコチラのマイナス能力。
こちらはプラス能力と異なり、高確率で高カロリースペルを加えられる能力なのですが、プラス能力での下準備が必要な為強さがイマイチ安定しません。
特にプラス能力で土地2枚がめくれた時の「あちゃー」感は尋常じゃありません。まぁ、それでも土地は伸びている訳で、一定以上の仕事はこなしているのがこのカードの難しい所です。
また、銀カウンターが置かれてさえいれば、別個体のカーンが追放したものでもマイナスで手札に加えられる所も絶妙で、使うなら複数積みの理由を強めている一因になっています。
ファクト生成を上手く使えるデッキなら間違いなく強い
最後にアーティファクトクリーチャーを生成する能力についてですが、正直な話、ここを上手く使えるデッキなら間違いなく強いです。
例えば《艱苦の伝令》を軸とする即席デッキとか機体デッキなら間違いなくベストマッチ!
ただでさえ倒しにくいカーンがトークン生成から入れば、その強さはさながら《同盟者ギデオン》の再来。倒せないアドマシーンの誕生でしょう(流石に盛り過ぎか?)。
ぶっちゃけここをクリアできるデッキなら8000円の価値あると思ってます。
《ウルザの後継、カーン》が高い理由
ここからは《ウルザの後継、カーン》が爆騰している理由について考えて行きます。
純粋なカードパワー以外の高騰要因がこのカードには色々とあるはずです。
色を選ばない4マナプレインズウォーカーである
赤には《チャンドラ》という頼もしい選択肢が用意されていますが、それ以外には4マナでアドを稼ぐPWは実質存在していません。それこそがカーンが様々なデッキで重宝されている最大の理由。
やはり色を問わないアド源PWというなはそれだけで価値があります。
大袈裟な話、《チャンドラ》を採用できないデッキがアド源として採用する。それが現在の《カーン》に課せられた任務という印象は強いです。
忠誠度が高く処理し難い
黒や白なら完除去でいくらでも対処可能ですが、それ以外のカラーだと初期値5(実質6)という忠誠度の高さは非常に処理し難い数値です。最近のスタンで見ると、《ナヒリ》が非常に硬かったですが、それに近い硬さを持っているんじゃないでしょうか?(当然あっちの方が固い)。
PWは処理できなければどんなカードでも強いので、倒し難いというのは大きな強みです。
カーンであるという事
カーンだから高い。これもあるでしょう。
あの一番ホットだった時代のMTGを背負って立つ存在。一つ前のカーンは鬼強い。名前にウルザの後継とか入ってる。
冗談みたいに言ってますが、高騰する条件揃ってますね…(笑)。
下の環境でも色々と研究されている
モダンやレガシー等の下環境でも色んなデッキでの研究が進んでいるという事実。
MTGのカードはスタン需要+下需要という2コンボ成立でドカンと値段が跳ね上がるのが基本。なので、この流れで高騰するのは必然なのです。
動画で見ただけですが、カーン入りの親和…結構強そうですしね…(;^ω^)
色次第では欲しくなる便利枠。でも8000は流石に高すぎる
赤を使う人は《チャンドラ》で充分なので今の値段で買う必要は全くないでしょう。しかし、それ以外の人は使いやすいアド源が欲しいと考えるなら一考する価値はあると思います。
…でも、それでも8000円は高いですよね。
今はパックが売切れてるショップも多いようですし、パックの供給が追い付かずに一時的に爆騰しているだけであって欲しい…。
スタン基準なら1枚3500~4000円が適正価。それが管理人のカーンに対する総評です。
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