もう既に流行って一周回った感すらありますが、《練達飛行職人、サイ》を使った【霊気貯蔵器ストーム】(通称:50点砲)デッキに関する記事です。
…というのも、筆者の周りではこのデッキを使う人が非常に多いのですが、対戦しているだけでは対処法が把握し辛かった為、攻略用に自分でも作って遊んでみました。
50点砲…少し見ない間に随分変わったな。サイ一枚でここまで変わるとは…。
《練達飛行職人、サイ》が【霊気貯蔵器デッキ】を変えた
Sai, Master Thopterist / 練達飛行機械職人、サイ (2)(青) 伝説のクリーチャー — 人間(Human) 工匠(Artificer) あなたがアーティファクト呪文を唱えるたび、飛行を持つ無色の1/1の飛行機械(Thopter)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。 (1)(青),アーティファクト2つを生け贄に捧げる:カードを1枚引く。1/4 |
ファクト呪文を唱えるだけでソプタートークンを作ってしまう正に練達。
しかもアーティファクト2つを生け贄に捧げるだけでカードまで引くという凄い奴。
これは唱えたファクト呪文の端材でソプターを作り、気に食わなかったらそれらを素材にしてドローにしているという事でしょうか?
サイの能力は「創作」における「破壊」と「創造」という二面性を表しているのかもしれません。
驚異のタフネス4・赤除去だと《木端/微塵》に注意する位
サイの何が強いって、やっぱりタフネスが4ある事でしょう。
黒や白なら対処する手段は比較的存在しますが、赤だとたちまち対処に困るサイズです。
環境除去だと、《木端/微塵》くらいしか1枚で対処できる除去は存在しません。
赤単は勿論、《ゴブリンの鎖回し》を優先する為にマナベースを赤に寄せている赤黒も《無許可な分解》を切ってるパターンがあるので、このタフネス4は結構でかいです。
攻守一体のソプタートークン!ドローソースとしても優秀!
【霊気貯蔵器】は、デッキの構造上ファクトに寄っている為、除去等の自衛手段が乏しくなりがち。しかし、サイが着地すれば、貯蔵の準備(ファクトを唱える)だけで自衛用の《飛行機械トークン》が生まれ出てきてくれます。
自衛と書きはしましたが、この《飛行機械トークン》は何も守るだけではありません。
相手が隙を見せれば、たちまちライフを刈り取る矛にもなりうる。そしてコンボ達成への道しるべ(ドロー)にもなりうるという無駄の無さです。
実質、50点砲しか勝ちプランが無かった【霊気貯蔵器】に、別の勝ちプランを一枚で用意できたという功績は計り知れないものがありますよね。
色々あるぞ【霊気貯蔵器デッキ】
【青単霊気貯蔵器】PW:RAYFUTUREPRO Pro |
1:《発明博覧会》 13:《島》 4:《ザルファーの虚空》 土地18枚 3:《光り物集めの鶴》 4:《羽ばたき飛行機械》 3:《練達飛行機械職人、サイ》 クリーチャー10枚3:《バラルの巧技》 2:《暗記+記憶》 3:《金属の叱責》 4:《逆説的な結果》 3:《霊気貯蔵器》 4:《鼓舞する彫像》 2:《金属紡績工の組細工》 3:《モックス・アンバー》 4:《予言のプリズム》 4:《改革派の地図》 スペル32枚 1:《練達飛行機械職人、サイ》 1:《バラルの巧技》 1:《暗記+記憶》 1:《金属の叱責》 1:《遵法長、バラル》 3:《ウルザの後継、カーン》 3:《否認》 1:《発明の領事、パディーム》 1:《沈黙の墓石》 1:《魔術遠眼鏡》 1:《工匠の達人、テゼレット》 サイドカード15枚 |
※デッキ参考:【MTG公式 MOPTQ】
基本は上記のようなサイドにカーンやメインにカーンを積むタイプが多いようですが、探してみると結構色んな派生があるもんです。本項では、色んな【霊気貯蔵器デッキ】の触りをご紹介していきます。
《金属製の巨人》採用型
《金属製の巨像》や《パラドックス装置》を搭載した超コンボタイプ。
《金属製の巨像》(コスト軽減で0状態)×2,《練達飛行職人、サイ》,《霊気貯蔵器》が揃うと、《金属製の巨像》キャストで《金属製の巨像》の回収コスト(アーティファクト2つ)が達成できるようになり、たちまちワンキルが成立するというデッキです。
ここに《パラドックス装置》が揃うと無限マナ・無限ドローも同時に達成する事が多く、準備が揃っていなくとも無理やりカードを探して倒しに行くという荒業も可能です。
また、《金属製の巨像》の10/10というサイズの驚異もあり、そちらもキルプランに含むことが出来るのも大きな強みと言えるでしょう。
筆者は実際にこのタイプを愛用していますが、勝つときは圧勝、負けるときは完敗とはっきりしたデッキって印象ですね。安定感は低いですが、半端になり難いので個人的には結構好きです。
《テシャール,屑鉄さらい》採用型
《屑鉄さらい》,《祖神の使徒、テシャール》等を加えた白青タイプ。
コンボまでの要求パーツが多いながらも、普通のタイプよりもクリーチャーが多く、生物によるアグロ除けやカウンターを握る余裕が多少ある印象です。
《屑鉄さらい》,《テシャール》、《バリスタ》or《貪欲な侵入者》等のサクリ台役が揃ったらループスタート!《霊気貯蔵器》で無限ダメージをお見舞いですッ!
《金製の使い魔》とかでアグロ除けしながらドローに繋げられるのが良い感じですね。
大会に持ち込む際はきちんと熟知してからにしよう!
構造も面白く、工夫し甲斐もある良いデッキではありますが、初見で回せるデッキではありません。
気の合う仲間とフリーで緩ーく回すのなら気にする必要はないでしょうけど、フライデーやショーダウンなどに持ち込むならそれ相応の練習をしておくのがマナーです。
きちんと構造を理解・練習し、気持ち良い50点ライフをお過ごしください(*’ω’*)b
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