最近は【黒単デッキ】についてばっかり書いている管理人ですが、今日は「MOPTQ」や「グランプリ」で頭角を現している【赤黒機体デッキ】について語ります。
【赤黒機体】はカラデシュ環境から常に【機体デッキ】の一つの派生として存在しているアーキタイプですが、今までと大きく違うのは、話題の《ウルザの後継、カーン》が採用されている事でしょう。
話を聞いただけだと、「赤ならチャンドラだけで十分じゃない?」って印象だったのですが、デッキレシピを見てナルホド納得。このデッキには《カーン》を採用する理由が確かにあるッ!
話題のアーキタイプを研究して週末や大会に備えよう(自分に言い聞かさるように)。
赤黒機体
黒赤機体 PW:Simon Nielsen | |
土地カード(25枚) 1:《霊気拠点/Aether Hub》 4:《泥濘の峡谷/Canyon Slough》 2:《燃え殻の痩せ地/Cinder Barrens》 4:《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》 11:《山/Mountain》 2:《産業の塔/Spire of Industry》 1:《沼/Swamp》 プレインズウォーカー(4枚) 2:《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》 2:《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》 クリーチャーカード(19枚) 2:《栄光をもたらすもの/Glorybringer》 4:《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》 2:《ピア・ナラー/Pia Nalaar》 2:《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》 4:《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》 3:《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》 2:《歩行バリスタ/Walking Ballista》 インスタントカード(9枚) 4:《削剥/Abrade》 2:《マグマのしぶき/Magma Spray》 3:《無許可の分解/Unlicensed Disintegration》 アーティファクトカード(3枚) 3:《キランの真意号/Heart of Kiran》 サイドボード(15枚) 1:《栄光をもたらすもの/Glorybringer》 1:《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》 1:《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》 1:《炎鎖のアングラス/Angrath, the Flame-Chained》 2:《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat》 1:《木端+微塵/Cut+Ribbons》 1:《大災厄/Doomfall》 3:《強迫/Duress》 1:《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade》 1:《無情な略奪/Heartless Pillage》 1:《グレムリン解放/Release the Gremlins》 1:《ヴラスカの侮辱/Vraska’s Contempt》 |
ソース:【MTG公式(海外サイト)】
《再燃するフェニックス》じゃなくて《ボーマットの急使》が入るタイプのレシピも流行ってるんですが、今回は「GPバーミンガム2018(スタンダード)」を制したSimon Nielsen選手の赤黒機体を参考にさせてもらいました。
《地揺すりのケンラ》や《ボーマットの急使》が入っていない理由は、墓地対策や《キランの真意号》への搭乗を意識した結果でしょうか?その代わり《ゴブリンの鎖回し》、《栄光をもたらすもの》といったワンランク重めのクリーチャーが入ってます。
本デッキの《ピア・ナラー》はパンプ能力や《産業の塔》とのシナジーを考えるとかなり活躍しそうです。
《産業の塔》でマナベースを整える
普通の赤黒機体なら《産業の塔》を使わずとも二色土地2種で充分に乗りこなせると思いますが、このデッキにはダブシン、トリシンのカードが豊富に採用されているので、《産業の塔》のマルチマナも基礎ベースに含まれています。沼を抑えた部分に《産業の塔》がすっぽりと収まった感じ。
メインから入ってる《ゴブリンの鎖回し》のトリシン、《チャンドラ》《栄光をもたらすもの》《再燃するフェニックス》のダブシンはここで安定させるようですね。更にサイドボードまで含めると、《ヴラスカの侮辱》、《木端+微塵》の余波など、黒のダブシンも必要になって来るのでかなり重要そうです。
整えたマナベースで《ゴブリンの鎖回し》を運用
発売までは、「強いけど使うのは赤単だけだろう…」と言われていた《ゴブリンの鎖回し》ですが、もう赤かったらとりあえず採用されている印象ですよね。
トークン系に強い、ミラーに割と強い、素のサイズと先制が強い、テフェリーやチャンドラなどのマイナス能力から入りやすいpwに強いetcetc、と強い点を挙げだすとキリがない通称甘寧くん。このデッキだと単体で《キランの真意号》を操縦出来て至れり尽くせり。正に無双の活躍です。
事前に注目してて安い内に4枚揃えた自分を褒めてやりたい…(満足)。
《ウルザの後継、カーン》のマイナス能力を有効活用
土地を伸ばす装置と名高い《ウルザの後継、カーン》もこのデッキならトークン能力を巧く使えます。
場に《キランの真意号》、《たかり屋》、《バリスタ》とかいる状態でマイナスinすれば3/3のアーティファクトクリーチャーの出来上がり。まぁ、流石にそれは出来過ぎですが、本来ならば選択できないマイナス能力による自衛が可能になるのはそれだけで強いです。
余裕があるならマイナス連打してトークンを複数並べてちびカーンくんをたくさん並べても良いですしね。雑に《ピア・ナラー》でサクって能力のコストに使っても良いので用途幅は非常に広いです。
《無許可の分解》が今強い!
白黒、赤白と種類豊富な【機体デッキ】の中からあえて赤黒を選ぶ理由。
《屑鉄場のたかり屋》、《木端+微塵》、《炎鎖のアングラス》が使える等々、理由は色々とあるでしょうけど、一番の理由はやっぱり《無許可の分解》が使えるという事でしょう。
一時期は、《スカラベ》、《ハゾレト》と言った神ラインナップ。一枚じゃ処理しきれない《再燃のフェニックス》と環境的に恵まれない時期もありましたが、一周回ってまた出番がやってきた感じです。
《黎明をもたらすもの、ライラ》&《豊潤の声、シャライ》、《鉄葉のチャンピオン》&《原初の飢え、ガルダ》、敵対する機体と、ターゲットとなるクリーチャーはそこら中にいます。まぁ、強いよね!
ぶっちゃけ滅茶苦茶好みなレシピです
【赤黒機体】本来の速さと苛烈さを維持しつつ、《カーン》のポテンシャルを最大限まで引き出す素晴らしいレシピです。【赤黒デッキ】好きなら思わず唸る…真似したくなる構築ですよね。
《フェニックス》、《カーン》というスタン最強(価格)コンビを採用しているので決してお安くはありませんが、お高い所を《ボーマットの急使》、《地揺すりのケンラ》、《狂信的扇動者》等々にスイッチする工夫余地は全然あると思います。気になる人は参考にさせて貰っちゃいましょう!
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