リッチモンドで行われたプロツアー『ドミナリア』の全日程が終了しました。
数多の強豪猛者の中から優勝の栄光を手にしたのは、最後の最後まで冷静かつ的確に赤単アグロを乗りこなした、23歳の若きプレインズウォーカーWyatt Darby選手でした。
《削剥》で命をつなぎ、《栄光をもたらすもの》と共に訪れた優勝と言う名の栄光。
最後の最後まで何が起こるかわからない…「マジック:ザ・ギャザリング」って本当に面白いですね。
優勝は赤単アグロを使用したWyatt Darby
In his second ever Pro Tour, Wyatt Darby took home the #PTDOM trophy and title piloting Mono-Red Aggro in Richmond.
Congratulations to Wyatt Darby on his first Pro Tour win! pic.twitter.com/KLNF7jwZ6d— Magic Pro Tour (@magicprotour) 2018年6月3日
赤単アグロ PW:Wyatt Darby | |
土地カード(24枚) 24:《山》 クリーチャーカード(26枚) 4:《損魂魔導士》 3:《ボーマットの急使》 4:《地揺すりのケンラ》 2:《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》 4:《ゴブリンの鎖回し》 2:《アン一門の壊し屋》 4:《熱烈の神ハゾレト》 3:《再燃するフェニックス》 呪文(10枚) 3:《ショック》 4:《削剥/Abrade》 3:《稲妻の一撃》 サイドボード(15枚) 3:《栄光をもたらすもの》 3:《チャンドラの敗北》 1:《宝物の地図》 3:《火による戦い》 2:《霊気圏の収集艇》 3:《反逆の先導者、チャンドラ》 |
ソース元:【マジック:ザ・ギャザリング公式HP】
《削剥》、《栄光をもたらすもの》というラスト2ターンの奇跡
mtgjpのマジック:ザ・ギャザリング プロツアー『ドミナリア』 in リッチモンド DAY3をwww.twitch.tvから視聴する
※:決勝戦は05:44:00頃
2-2で迎えた運命のラスト1本。赤黒アグロを操るGonçalo Pinto氏を相手に、ハンド・ボード共にアドバンテージ差を付けられ劣勢を強いられるWyatt Darby氏。
《霊気圏の収集艇》によって離されたライフ差を、土壇場で駆け付けた《熱烈の神、ハゾレト》で徐々に詰めていくも、がら空きの上空は依然止まらず、徐々に徐々に詰められて行く。
見守るほとんどの人がGonçalo Pinto氏の勝利を半ば確信しかけていた瞬間、奇跡のトップ第一弾《削剥》が登場。相手のコンバットに合わせて《霊気圏の収集艇》の除去に成功。
しかし、状況は依然劣勢。盤面には《ゴブリンの鎖回し》等、陸地をガッチリと守るブロッカーが存在し、盤面の勢力だけでは相手の残りライフ11を削りきる事は到底かなわない。
運命のラストドロー。Wyatt Darby氏の腕が光り輝く。
奇跡のトップ第二弾、《栄光をもたらすもの》。この時、見守る我々の時は確実に止まった。
盤面を計算するWyatt Darby氏。「これ…もしかして削り切れるんじゃないの?」と息を飲む我々。
《栄光をもたらすもの》の督励で相手の《ゴブリンの鎖回し》を剥し、合計11点、奇跡のジャストアタックを持って、プロツアー『ドミナリア』は幕を閉じる。
《削剥》、《栄光をもたらすもの》というマストを二連続でドローするという奇跡。
しかし、この「奇跡」を「勝利」に繋げたのは、劣勢ながらも相手のライフを的確に攻め続けていたWyatt Darby氏の判断と実力があったからに他なりません。
「優勝」という名の「栄光」をもたらした《栄光をもたらすもの》、これは未来永劫語り継がれることでしょう。
早朝ながら思わず声が出てしまったのは内緒です
あまりの興奮で早朝ながら大きな声を出してしまいました。
でもあんな試合見せられて「興奮するな!」って言う方が正直おかしいですよ!
それ程までに素晴らしい一戦でした…。
優勝したWyatt Darby氏、対戦相手のGonçalo Pinto氏。そして、プロツアー『ドミナリア』に関わった全ての人々へ、最高の興奮をありがとう。
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