映画『ジョーカー』を観て久々に『タクシードライバー』を観直しました!アーサーとトラヴィスってやっぱり似てるね

映画『ジョーカー』を観た流れで、久々に『タクシードライバー』を観ました。

『タクシードライバー』は子供の頃に1度観たっきりだったので、もう十数年ぶりの鑑賞となります。

…良い感じに内容も忘れてて、ある意味新鮮な気持ちで楽しめました。

本記事には映画『ジョーカー』と『タクシードライバー』のネタバレを含みます。ネタバレを回避したい人はそれぞれ鑑賞してから読むようにお願いします。

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映画『タクシードライバー』

タクシードライバー (字幕版)

あらすじ
不眠症の男トラヴィスがタクシードライバーという仕事を通して、自らの孤独と直面し、その内なる本能をむき出しにしていく物語。
不眠症のタクシードライバーってだけでも怖いのに、やたら脇見運転しまくるから映像的にもめちゃ怖い!ロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィスのサイコ演技が光る傑作。

タクシードライバー』(原題: Taxi Driver)は、1976年公開のアメリカ映画。監督はマーティン・スコセッシ。脚本はポール・シュレイダー。主演はロバート・デ・ニーロ。製作はマイケル・フィリップス、ジュリア・フィリップス。コロムビア映画配給。

第29回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。また、1994年にアメリカ議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品の1つ。

タクシードライバー (1976年の映画)Wikipediaからの引用

アーサーとトラヴィスの類似点

どっちも精神的に病んでる所、どちらも愛を求めている所、周囲に溶け込めず浮いちゃってる所等、色々と類似点が多いキャラクターです。

アーサーは虐待の末の障害も理由の一因ではありますが、内に秘める凶暴性・隠された本心・承認欲求等、本質的には似たタイプのキャラクターなんだと私は感じました。

世界に適用できないから自分が激変するしかなかった悲しき男。転がる先は違えど、やはり二人は同属性なんだなぁーと再認識。

ゴッサムシティとニューヨークの街並み

『ジョーカー』で描かれていたゴッサムシティと、『タクシードライバー』で描かれていたニューヨークの街並みって滅茶苦茶似てるんですよね。

流石にゴッサムシティ程は荒れていないにしても、街にあふれるゴミ、犯罪の数々、人々による社会への不満等々、アーサーとトラヴィスがリンクするように、ゴッサムシティとニューヨークもリンクしています。

ゴッサムシティは映画のラストで崩壊しちゃいますけど、ジョーカーのアレが無ければ、そうじゃないゴッサムの未来もあったかと思うと感慨深いですよね。

トラヴィスがベトナム戦争帰りである事を考えると、時代背景的には1975か76年辺りのニューヨークって事になるのでしょうか?

1974年とか75年ってなると筆者は生まれる遥か前なので何とも言えませんが、この荒んだ雰囲気に何か特別なものを感じてしまいます。

映画が醸し出す空気感・流れる時間速度が似ている

静から動に変化していく展開や、映画全体に漂う空気感に関しても二つの映画は似ています。

唯一違う点としては、『ジョーカー』側は静⇒動、静⇒動、静⇒動を刻んだ末に最大の動へと至る一方、『タクシードライバー』は、めいっぱい静で溜めて、ラストで一気に動く構成になっています。

これは、アーサーとトラヴィスのキャラクター性の一致によって生み出された偶然なのか否か?

恐らく『ジョーカー』側が『タクシードライバー』を強く意識した結果そうなったんだとは思いますが、勿論、全てが同じという訳ではありません。

一致する点、不一致する点を比較しながら観るのも面白いと思います。

『銃』が印象的に描かれている映画

職場の同僚(同業者)がきっかけとなって銃を手にする点も一致しています。

室内で銃を構えるシーン等、『ジョーカー』側からの『タクシードライバー』への並々ならぬオマージュが感じられます。

銃社会を知らない日本人の視点では理解しきれない部分も多いですが、力を手にした事による謎の万能感みたいなものは多少理解できます。

ちなみに、トラヴィスが筋トレしたり銃用の装備を自分でこしらえたりするシーンが個人的に大好きです。あの実に男の子っぽい青臭い感じ(ある種の厨二病感)たまらないんですよねw

ノックノックのルーツ

今最もホットなギャグである『ノックノック(ジョーカー)』のルーツって、絶対に『タクシードライバー』のラストシーンのオマージュですよね。

どっちも未遂に終わってる(周囲は滅茶苦茶だけど)し、ソファーに座る雰囲気も酷似してて、両方知ってる人は絶対に反応しちゃうポイントだと思います。

似ているようで非なる結末

自分の変化が周囲を現実から非現実へと着地させた『ジョーカー』
自分が変化しても、結局、現実は現実のままだった『タクシードライバー』

結果的に周囲から英雄視されるという点では似ていますが、その先に待っている未来は大きく異なります。

ま…どっちも別の意味で怖いのは間違いないですけど…。

トラヴィスがマレーフランクリンというファンサービス

トラヴィス役だった「ロバート・デ・ニーロ」がマレー・フランクリン役としてノックノックされるという最高のファンサービス!

何を差し置いても、やはりここが最大のオマージュポイントではないでしょうか?

『タクシードライバー』では弾切れでしたから、約40年以上の時を経て”ノックノック”できた(された)事になるのか…(笑)。

子供の頃に観た印象とは大きく違いました

子供の頃は眠たくなる映画って印象だったけど、大人になってから見ると全然印象が違いました。

こういう映画ってまだまだ他にもあるだろうし、今一度色々見返してみるのも楽しそうです。

とりあえず『キングオブコメディー』を観ます。

コメント

  1. 匿名 より:

    ジョーカー2回みた後にタクシードライバー見ました。ジョーカーに目覚めていくストーリーは悪役ではありますがカッコいいですね。善のバットマンと悪のジョーカーはまさに紙一重です。タクシードライバーは昔なのでほとんど覚えてませんでしたが、雰囲気そっくりでビックリ。映画版からシリーズ化されて間もないドラマ版のファーゴシリーズも時代を追うシリアスかつ滑稽なクライムものでBGMの雰囲気や空気感が似ているので見てない人はオススメです♪

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