日本ファルコム初期の代表作『ザナドゥ』の名を冠する完全新作タイトル「東京ザナドゥ」をクリアしました。
日本ファルコムのアクションRPG作品に対して一定以上の信頼を置いている私にとって本作品は正直なところ残念な部分が多かったです。かなり辛口な事を書いてしまいそうで怖いですが、好きなメーカーのタイトルだからこそあえて書きたいと思います。
∇ゲーム情報・クリアまでの目安
- プレイ環境:【PSvita】
- プレイ時間:【30時間~(トゥルーエンド)】
- 公式サイト:【東京ザナドゥ】
安定しているが退屈で平凡なゲームシステム
ターゲットシステムの感度とカメラアングルが若干気になりはしましたが、その他は非常に安定していて遊ぶに際し困る事はほぼありません。それは大いに結構なのですが、特筆して良いところも一切無いところが本作最大の問題点です。
あらゆるものが無難すぎて面白みに欠けると言いますか、完全に手癖で作っているような凡庸さを作品全体から感じました。スリーマンセルによる属性の使い分けは完全にセブン以降の「イース」ですし、キャラクターのモデリングやノリは「閃の軌跡」って感じで目新しさがまったく無い。それぞれの作品の良いとこどりをしようとしたはずなのに合わさってパワーダウンしている感が半端無かったです。
特にアクション部分に関しては「イース7」や「セルセタ」ではできていた爽快感が完全に死んでいてガッカリでした。アクションの乏しさをキャラクター数でカバーしようとしている感じもモヤモヤ感を増大させてくれましたね・・・。
育成要素もレベルアップでスキルやアーツが増える訳でもなく、ただのステータス補正に過ぎないので「育てよう!」ってモチベーションにもつながりませんし、装備品やアクセサリーも乱雑な感じで追求しようと全く思えない。(現代劇なのに軌跡シリーズのオーブシステムを流用しているのにも疑問があります。)
『NIAR』によるキャラクター補完は○
メインキャラクター以外にもきちんと設定を盛り込んでいたので、杜宮市という世界をきちんと作ろうとした姿勢は素晴らしかったです。
また、膨大な情報を分かりやすく補完してくれていた『NIAR』の存在は良かったですね。会話やイベントで情報が更新されていくのも好きな人なら埋めてやろうって要素だと思うので。
あとサブイベントやクエストも間延びせず簡潔に終わるものが多かったのも好印象でした。
厨二要素満点のご都合主義なストーリー展開
各所で厨二病だとかご都合主義といわれている本作ですが、厨二病で青臭いイメージはやる前から想像できていたので減点対象にはなりませんでした。確かに度を越したご都合主義感はありましたが、近年の日本ファルコムのストーリーはあえてここを狙っている感もあるので気にしたら負けって感じもします。
中高生がプレイして楽しめるゾーンにきちんとボールを投げれているのであればそれでOK!
お兄さん(ギリギリ?)的にはそんな事よりもアクション部分の至らなさがもう全てなんで・・・。
リョウタは馬鹿で本当に良い奴でした!
キャラクターに関しては好みもあると思いますが、比較的丁寧に描かれていたのが親友の「伊吹遼太」くんですね。彼は本当にお馬鹿な高校生って感じが出ていてとても良かったです。何よりもきちんと友達思いで良い奴だしね!(主人公のハーレム状態をいじる描写が結構あるのですが、こいつも可愛いメガネっ子の幼馴染持ちですからね、「十分勝ち組だぞ!遼太くん!」)
上の画像は管理人イチオシのシーンです。プレイ中に探してみてね!
総評
新規IPの一作目って事もあって試験的な部分もおそらく多かったと思います。大手が続編ものしか出さない時代に新規開拓しようとするチャレンジ精神だけでも正直素晴らしいですしね・・・。
課題は山積みですが、諦めずに第二のペルソナを目指してがんばってほしいです。
続編が出るならモチロン購入しますよ、管理人は日本ファルコムにどちらかが死ぬまでついていくつもりなので!とりあえずイースの新作に期待しつつ今回は〆です。
きゃすとのオススメ度:東京ザナドゥ
Amazon:
コメント
今更だけど、ザナドゥやってみた。
正直PS3時代から比べると、今のPS4のゲームって面白いと感じさせるゲームが少ない気がする。
イースのダーナもクソゲーだったが、このゲームも【もっさり】し過ぎて2~3話辺りで飽きた。
元々ソニーに【大人の事情】を噛み砕くだけの技量がないから期待するゲームも無いが、最近のゲームは、ザナドゥ含めて、やっててもすぐ疲れるタイトルが多い気がする。
XboxやPCやってる方が断然面白い。