映画『素晴らしき世界』感想|社会復帰の難しさを描く、役所広司の演技力が光る傑作邦画

映画部活動記録第185は『素晴らしき世界』

本記事は、個人的に開催している映画視聴会の感想まとめ記事です。自己満足的な内容ですが、中には視聴の目安になる意見もあると思うので良かったらどうぞ!

以前はアマプラによるウォッチパーティーを使用して同時視聴していたのですが、現在は「せーの!」であわせて動画を視聴しています(笑)。
スポンサーリンク

映画『素晴らしき世界』感想

『すばらしき世界』(すばらしきせかい)は、2021年の日本映画。監督は西川美和、主演は役所広司。デビュー以来の監督作品の全てが自身のオリジナル作品だった西川にとって初の小説原案の作品となる。

2020年開催の第45回トロント国際映画祭に出品されワールドプレミア上映。その時の英題はUnder The Open Skyで、劇中の台詞から引用されている。翌2021年2月11日からは日本にて商業公開が始まった。

映画部員それぞれの感想

きゃすと
きゃすと

映画のタイトル「素晴らしき世界」の意味を考えながら見てました。

受け取り手次第ではありますが、確かに様々な”素晴らしき世界”を感じる事ができる気付きの多い作品です。我々が日々生きている何気ない毎日の中には、本当に様々なキラキラ(素晴らしき世界)が転がっているんだなーとしみじみ。

結構モヤる結末なので色々と賛否ありそうですが、個人的には一番納得できるオチでした。やはり、これでハッピーエンドは許されんもんなぁ……。

脚本の良さは勿論あれど、それに説得力を持たせたのは役所広司の演技力あってこそだと思います。濃密な役所広司分をチャージできる映画です。

ルーシー
クロロフィル

どの場面もリアルな現実を叩きつけられます。
ですが、周りの補助によって三上を徐々に救っていく様子がよかったです。
喧嘩しか解決手段のなかった男が変わっていくのも必見です。
最後は悲しいけど、すばらしき世界は見えていた。
もっと対話ができたらなぁ・・・。

そなためあ
そなためあ

幼少期からの環境のために社会のレールから外れた男が社会復帰を目指そうとする話です。
元犯罪者に向けられる外環境的で冷ややかな目線と、対等な個人として向けられるぬくもりの目線の対比が心にきます。
それでも三上を信じて支えてくれる人たちが周囲にいることが救いでした。
三上も、普通の人たちも、本性では悪人ではないということ、他者というものに対する消極的な関わりと積極的な関わりのギャップがどうしてもフィルターをかけてしまうということがよく表現されていたと思います・
見る価値あります。

aktium
aktium

手が届く場所に普通の幸せがある事を知る権利、三上はそれだけは授けてもらえた人間だと思いました。
様々な苦難を経て、寄り添ってくれた人たちに助けられ、変わる事を強く願い、それが実際に実現できていたにもかかわらず、普通の人として生きる為に自分を抑え込んだ事で持病の発作が起きてしまったシーンが、三上は普通の幸せを生きる事はできず、知るまでしか許されていない存在であるかのようで見ていて辛かったです。

皆さまのご参加をお待ちしております!

Discordサーバー「さぶかるちゃん」に参加しよう!
Discordでさぶかるちゃんコミュニティをチェック! 143人のメンバーと交流し、無料の音声・テキストチャットを楽しみましょう。

映画部など、様々な活動を行っている「さぶかるちゃんディスコード」も( `・∀・´)ノヨロシク!

コメント

タイトルとURLをコピーしました