【PS4版】「P5S・ペルソナ5S」ネタバレ無し評価・クリアレビュー|ペルソナ無双ことファントムストライカーズは面白いのか?買いなのか否か?

アトラス×コーエーのコラボ作品『ペルソナ5スクランブル ザ ファントムストライカー』をクリアしました。

事前情報から受ける印象では、どうしても『ペルソナ無双』という刷り込みイメージが強かった本作ですが、蓋を開けてみれば全くそんな事もなく、その実態はアクション性の強い「ペルソナ」でした。

シリーズ続編・完全新作を謳うだけあって、その完成度は流石の一言。「ペルソナ5」ファンならマストな一本に仕上がっています。

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ペルソナ5スクランブル ザ ファントムストライカーズ:評価・レビュー

『ペルソナ5スクランブル ザ ファントムストライカーズ』はPS4と任天堂Switchのマルチタイトルです。本記事はPS4版の感想・レビューとなります。

ゲーム概要・クリアまでの時間など

ジャンル
アクションRPG
クリアまでの時間
ノーマルモード:35時間~40時間
やりこみ:+α
オススメポイント
ペルソナらしさ満点のアクション体験
期待を裏切らない完全新作・続編ストーリー
公式サイト
P5S

ストーリー・キャラクター評価

シリーズ完全新作を謳うだけあって、期待を裏切らない完成度の高い物語でした。ストーリー・キャラクター評価としては、以下の要素にフォーカスを当てて語っていきます。

〇決して蛇足ではない続編としてのストーリー
〇怪盗団メンバーと一緒にめぐる日本の夏
〇既存キャラに劣らない新キャラクター達の魅力

P5Sのあらすじ:P5半年後を描く完全続編


※真と春は大学生。それ以外のメンバーは1つ進級しています。

「ペルソナ5」の半年後が舞台。夏休みを利用して『心の怪盗団』メンバー大集合で楽しんじゃおう!って流れから物語はスタートします。

旅行や遊び目的で再び集まった怪盗団メンバー達ですが、このメンバーが集まって何も起きない訳もなく・・・。あれよあれよと新たな脅威・事件に巻き込まれていきます。


△本作では、「ジェイル」と呼ばれる「パレス」「メメントス」とは異なる世界が登場

新たな認知世界「ジェイル」で暗躍する「王(キング)」と呼ばれる存在と、そこに集められる人々の「ネガイ」。歪んだ欲望を叶えんとする「王」を改心すべく、『心の怪盗団』再結成です。

半年前の事件ですっかり警察に目を付けられちゃった『心の怪盗団』。今回は最初から警察にガッチリマークされちゃてます(笑)。

なんやかんやで公安の自称凄腕『長谷川善吉』と協力関係を結んだ『心の怪盗団』は、謎の「改心事件」が日本各地で発生していることを知ります。

「自らの潔白を証明する為には、この「改心事件」の謎を追うしかない!」

…って事で、「王」と思わしきターゲットが待つ”北海道”に向かう事になってしまった『心の怪盗団』御一行は、惣治郎の知り合いから借りたキャンピングカーに乗り込んで日本縦断の旅へと出発。

…まぁ、元々旅行するつもりだったし…結果オーライってやつですかね(笑)。

怪盗団の各キャラにスポットを当てたP5の補完的ストーリー

物語の構成は、1つの観光地に1人の「王」と「ジェイル」が存在し、その事件に関係の深い怪盗団メンバー1人にスポットが当たるという作りです。

怪盗団メンバー全てにスポットが当たる訳ではありませんが、それぞれキッチリと見せ場はあるのでご安心ください。


△シリアスだけでなくコミカルな展開も盛りだくさん

特に、真・春・祐介の3人は、エピソード的・立場的に印象深い立ち回りをしていました。該当キャラのファンは期待して良いと思います。

怪盗団メンバーと日本全国を旅するというシチュエーション

怪盗団メンバーと観光地を回れるってだけでファンなら大興奮ですよね?


△伊達政宗の像に祐介もニッコリ


△観光地名物(笑)。


△グリコじゃなくて筋肉!?

勿論、バーベキュー!海!温泉!浴衣!等々、夏の旅行っぽいイベントも盛りだくさんです。ペルソナの入浴イベント…鉄板やなぁ(笑)。

ソフィア、善吉等、新キャラクター達も魅力的

『人の良き友人』になるという使命以外の一切を忘れたAI少女「ソフィア」。

渋谷のジェイルで出会い、それ以降は「ジョーカー」のスマホに住み着く事になる。道案内から宿泊・食事の予約まで、旅路のサポート力が半端ない良い子です。

怪盗団と行動する事で人の心を学んでいく姿がプレイヤーの心を撃つ。久野美咲さんの熱演が光る素敵なキャラクターでした。

自称『イケおじ』の公安凄腕警察官「長谷川善吉」。

当初は事件解決の為に怪盗団を利用するするつもりで近付くも、そのやりとりの中で少しずつ信頼関係を築いていく。

頼まれると断れない性格で子供好き。車の運転と腕っぷしに自信ありのナイスガイ。

思春期の娘は反抗期真っただ中。仕事と家庭の両方で頭を悩ませるパパ。

仙台で出会った白衣の美女「一ノ瀬久音」。

事件に関わるアプリ「EMMA」の生みの親であり、なんやかんやで怪盗団と協力関係を結ぶ。やたらテンションが高くて空気を読むのは苦手。

個人的なイチオシは「善吉」。三木眞ボイスのイケおじ枠ってだけで反則です。

シリーズに引けを取らないストーリー

毎度しっかり物語が面白い「ペルソナ」シリーズですが、それは本作でも健在。特にクライマックスの盛り上がりは、無印P5にも引けを取らない仕上がりでした。

アクション戦闘ならではの演出などもあって、ジャンルの違いを巧みに使った工夫が随所に感じられたのが良かったです。

新キャラクターである「ソフィア」と「善吉」がとにかく良かった…。

悪い言い方をすればポッと出のキャラクターなのに、とってつけたような付け焼刃感や蛇足感を感じる事は一切ありませんでした。

彼らは間違いなく『心の怪盗団』の一員です(…異論は認めない)。

残念に感じた点①【P5の続編であってP5Rの続編では無い】

残念に感じた点をあえて挙げるとすれば、「P5R」の続編では無い事でしょうか…。

これは「P5」しかやってない人からすれば何の問題もない点ですが、「P5R」経験者からすると違和感を感じるポイントと言えます。

まぁ、単一の作品としての出来がいいので、些細な問題と言えば些細な問題です。本作が売れて「P5RS」が出る事を密かに期待するとします(笑)。

残念に感じた点②:【コミュメンバー不在!た、武見先生】

日本全国を旅する設定なので、コミュメンバー達は残念ながら出番なし!

薬を売ってもらう為に武見医院に行くも、同窓会か何かで不在。「久々なのにマイハニーに会えない!」とお嘆きのジョーカー(プレイヤー)も多いかもしれません(笑)。

まぁ、こればっかりは仕方ないので…武見先生分は「P5R」等でチャージする事とします。

バトル・システム評価

RPGの匠「アトラス」と無双アクションの匠「コーエー」のタッグは伊達じゃない。それぞれの良さが合わさって非常に高水準な作品として成立しています。

〇アクションよりRPGがやや勝った印象?
〇タッグによって生み出された新要素の数々
〇洗練されたUI・親切な難易度設定

バトルはアクション!でもしっかりペルソナ

アクション部分は、□と△の組み合わせでバリエーションを出す無双節。

…しかし、アナライズで耐性を把握し、弱点攻撃からの「ワンモア」、ダウンからの「ボコスカラッシュ」は従来のペルソナシリーズそのものです。

ペルソナのスキルはアクションコンボから繰り出す他にコマンドで使用する方法もあり、コマンド選択時は時間が止まるので安心して選択できるのも親切でした。

地形を使用した「ファントムムーヴ(アタック)」や、リアルタイムに行える「バトンタッチ」、ゲージを貯めて放つ「ショウタイム」等、本作から追加された要素も良い味が出ています。

アクション戦闘に要素が盛り込まれ過ぎてて難しいという意見もありますが、慣れてくればなんて事は無いと思います。

立体的なマップの数々。面白い試みも豊富。

冒険の舞台となる「ジェイル」は広大で立体的。マップに点在するギミックもバラエティー豊かで飽きにくい作りになっています。


△覗き込むような視点のフィールドや…

△横スクロール的な視点も意識して盛り込まれています…

こういった視点遊びが随所に用意されているのも特徴の一つです。どことなく『ニーア』シリーズを彷彿とさせます。

コミュの代わりとなる本作ならではの絆の成長

コミュの代わりとして用意されているのがBANDシステム

怪盗団の絆が強まると、様々なBANDスキルを獲得・成長させることができます。

基本ステータスの強化・ダメージへの補正は勿論、アイテムのドロップ率・開錠スキル等、冒険を助けるあらゆる要素が詰まっています。

BANDポイントはクエストなどをこなすと効率的にたまっていきます。

美しく洗練されたUIの数々

Twitterでも話題になっていましたが、ステータス・オプション等の超お洒落メニューデザインは必見です。

お洒落に振って機能的に不便ってのはアルアルな話ですが、本作はお洒落を維持しつつ機能的に作られているのが素晴らしいです。

システムメニューの「双葉」、アイテム購入画面の「ソフィア」は可愛さの極みッ!

難易度は結構難しめ!アクションRPG苦手な人はイージーで遊ぼう

アクションRPGが苦手な人はノーマルでも少し難しく感じるかも?

イージーにするとサクサク進めるらしいので、しんどいと感じる人は素直に難易度を下げると良さそうです(難易度によるストーリー変化はありません)。

アクションRPGなのでしっかりと時間をかけて育てればアクション苦手でもクリアはできます。

その他、気になったこと

やりこみ・周回要素も豊富

クリア後の隠し要素・追加クエスト・限定合体も充実。難易度「リスキー」による周回プレイも歯応え十分。インセンスの販売解禁など、周回プレイを意識した親切要素が豊富です。

初回特典のコードはとてもありがたい

DLCペルソナシリーズバトルBGM内容
  • PS版『女神異聞録ペルソナ』通常戦闘(リファイン版)
  • PSP版『Persona』A Lone Prayer
  • PSP版『ペルソナ2罪』通常バトル曲
  • PSP版『ペルソナ2罰』通常バトル曲
  • 『ペルソナ3』Mass Destruction
  • 『ペルソナ3ポータブル』Wiping All Out
  • 『ペルソナ4』Reach Out To The Truth
  • 『ペルソナ4ザ・ゴールデン』Time To Make History

 

先着購入特典として同梱されている「DLCペルソナシリーズバトルBGMセット」は超オススメ!

いくら「P5S」の通常戦闘BGMが良いと言っても、何度も聴いていると流石にマンネリ化は避けられません。

オプションで戦闘曲をランダムにする事で、定期的に気持ちをリセットする事ができます。

「DLCペルソナシリーズバトルBGMセット」は後日有料配信が予定されていますが、各300円計1200円分ものDLCがタダでゲットできるのはお得としか言えません。

P5Sは買いか否か!?

『ペルソナ5 スクランブル』PV#03

結論としては…

「ファンなら文句なしで買い!ストーリーに期待してOK!」

逆にP5未プレイの人は不完全燃焼になる可能性があるので、素直にP5orP5Rをプレイしてから遊ぶことをお勧めします。

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