都市伝説を題材にしたホラーアドベンチャーシリーズの最新作『真流行り神2』を全ルート・狭間録・トロフィーコンプ含め、全てクリアしました。
旧シリーズファンがこの作品に求めているものから見事逆走しまくって批判GO!GO!だった前作『真流行り神』
あれだけ酷評されたにも関わらず、主人公続投の正統続編で攻め込んできた”日本一ソフトウェア”の強きハートを見届けるべく…今回も地雷を踏み抜く覚悟で突撃しちゃいました(笑)
結論から言わせてもらうと、酷いとしか言いようのなかった前作と比べれば随分マシにはなっています。しかし、「やっぱりまだまだ酷いわ…。」そんな評価を下さざるを得ない凡ゲーである事は間違いありません!
残念ながら他人へとオススメするようなゲームではありませんが、それでも「気になる!」っ奇特な人への助力になれば幸いです。
∇ゲーム情報
- プレイ環境:【PS4】
- ジャンル:【ホラーADV】
- プレイ時間:【コンプまで20時間~25時間】
ホラーとは?科学とは?都市伝説とは何か?と問いたくなる問題作
こういうグラフィックだけ見ると真面目にホラーゲームっぽいのですが、全6話中純粋なホラー(都市伝説)エピソードは第2話「半分こ編」と大目に見て第3話「テレビに映ったアイドルの霊編」の2エピソードのみです。(人によって受け取り方に差はあると思いますが…。)
「グロくてショッキングな展開さえ盛り込んでおけば大丈夫だろう。」という安易な考えに逃げた前作よりはかなりマシではありますが、本作もやっぱり「ホラーとは?科学とは?都市伝説とは?」という疑問を投げかけたくなるような展開のオンパレードでした(笑)
旧シリーズの様に「科学ルート」と「オカルトルート」に分岐するシステム自体は良かったのですが、それを活かしきれていないシナリオの数々には頭を抱えるしかありません。
既にメジャーな都市伝説をやりつくしているというジレンマは確かにあると思いますが、それでも流石に都庁ロボとかバリバリサイキックファンタジーとかは(笑)です。
全編2話のノリでおまけで4話のノリとかなら全然許せるんですが、流石に真面目に都市伝説してるエピソードの方が少ないってのは…。
本編シナリオよりも気合の入った食レポ
各エピソードの要所要所に散りばめられたご当地愛満載の食レポの数々!
ご飯は純粋に美味しそうなので注目ポイントである事は間違いないです。
正直、本編よりもこっちの方に気合入ってる気配すらするっていうね…(謎)
笑いやパロディーに特化した爆笑(?)エピソードの数々
中でも第4話「都庁の謎」はどちらのルートに進んでも超酷い展開(ある意味褒め言葉)が待っています。超電磁かんざしとかカトキ立ちよりガワラ立ちとか草しか生えませんw
ターボババアをモチーフにしてあそこまでコミカルに描けるのはある種の才能な気もしますが、これを許してしまうとこのシリーズはどんどん酷くなると思うので、ここでは「NOと訴えたい!」(しかし、本編で一番ここの話が印象に残っているという事実!実に悔しぃです。)
ライアーズアートや推理ロジックなどのシステムは悪くない!
『ライアーズアート』『カリッジポイント』『セルフクエスチョン』『推理ロジック』など、本作を構成するシステムはどれも嫌いではありません。
「フル活用できているか?」と問われると確かに疑問はありますが、プレイヤーがストーリーに干渉できる重要な要素なので、必要である事は間違いないはずです。
テキトー感溢れる選択肢が多すぎるのはどうにかしてほしいですけどね…。
最初の推理ロジックで沙希ちゃんのキーワードスロットが”疫病神”死神”病原菌”警察官”という卑屈過ぎるキーワードで埋め尽くされていたのはちょっと笑いました。
まぁ、確かに前回はマジで無能だったもんな…可哀想だけど事実だししょうがない…。
総評:酷いシナリオが多いがキャラクターの良さに救われた惜しい作品
終始、「ホラーとは?科学とは?都市伝説とは?」という疑問に苛まれ続ける本作ではありますが、唯一良かったと言える要素がひとつだけあります。
それは、登場キャラクターが魅力的である事!
主人公である紗希はもちろんですが、新相棒である愛染刹那くんが本当に良かった…。
むしろ刹那くん一人だけでこの作品に纏わりつくマイナス要素をかなり中和していると言っても過言ではないです。
その他のキャラクターも魅力的だったし、キャラ立てに関してはかなり良い線行ってるんだよなぁ~
こんな出来だけど伏線はしっかりと散りばめたし
キャラクターに関しては文句なしだし
あとはシナリオさえどうにかできれば完璧だな!
って事でこれだけ酷評したにも関わらず、続編が出たら私はおそらく購入すると思います。
しかし、他人には絶対にオススメしません!どうしても自分の目で確かめたいって人のみ覚悟して突撃してみて下さい…(苦情は一切受け付けません。)
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