【吉田修一原作「怒り」感想】ウォッチパーティ映画部活動記録【ネタバレ注意】

当サイトでは、ウォッチパーティを使用した映画視聴会(自称「映画部」)を毎週だいたい土曜日22時から開催しているのですが、ただ見るだけでは勿体無いという事で、今年からは記録を付けて行く事にしました。これなら1年を振り返る際にも便利だし、勧誘も同時にこなせて一石二鳥という訳!

映画部活動記録第四回は、吉田修一原作の映画『怒り』

ストーリーの重さと尺の長さから敬遠していたタイトルですが、この度、遂に映画部での視聴を決行しました。

当ブログの管理人(きゃすと)は、これで通算3度目の視聴となりますが、ホント……、見る度に新たな発見や感情の揺らぎを感じる事が出来る作品だなぁ……って(しみじみ)。

賛否両論ある作品ではありますが、映画好きなら1度は見ておいて損はないタイトルだと思います。

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「ウォッチパーティとは何ぞ?」って人はこちらの記事をどうぞ!※活動自体はTwitch上で行っています。

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映画部活動:怒り

監督・脚本は李相日、主演は渡辺謙で2016年9月17日に公開。李が吉田修一の作品を映画化するのは、興行収入19億円超のヒット作となった『悪人』に続き2度目。『許されざる者』以来のタッグとなる主演の渡辺謙をはじめ、『悪人』で主演を務めた妻夫木聡や三浦貴大、松山ケンイチ、宮崎あおいやオーディションで選ばれた広瀬すず、新人の佐久本宝などが出演している。

第41回トロント国際映画祭スペシャルプレゼンテーション部門、第64回サンセバスチャン国際映画祭コンペティション部門出品作品。

wikipedia-怒りより引用(2021/2/13/20:50)

部員それぞれの感想

きゃすと

感想

ぶっちゃけストーリー自体は割と凡庸な方だと思っているんですが、そんな事が些細に感じるくらい人間の心描写が深く描かれていて、そこに演出や役者さんの演技が乗る事で何かとんでもないものを見せられた気分にさせてくれる…ハッタリ力の高い作品です。

森山未來さんや妻夫木聡さんの演技力の高さが評価されがちですが、個人的には宮崎あおいさんが演じた”愛子”の危うさが印象的で、フィクションという枠を超えた謎のリアリティを感じてしまいます。こういうキャラ特有の嘘っぽさが無いって言えば伝わるでしょうか?

原作ありきでありながらも、映画監督のカラーが色濃く反映されている怪作だと思います。

そめ

感想

実はタイトルで得してる説ありますね
結構怒号が飛び交う映画なのかな?と思ったら、そんなシーンはほぼ無く、色んな人の色んな「怒り」を表現してるのかな?という目で見て興味深かったです
一例としては「分かろうとしない人にいくら言っても意味ないから」という感じのセリフ印象的でした
これも怒りですよね。怒り方が無言・無視・諦めになるタイプの人
登場人物の怒りの原因は特定の人物だったりするのではなく、酷いことをする名前も知らないヤツ、理不尽な自分の人生、情けない自分自身だったりと色々です
それでも何とかその気持ちと折り合いをつけようとする人を描くのがこの映画なのかな、と思ってみてたのですが
ただ、ひとりだけその気持ちと全く上手くやっていけてない人物がひとりだけいます
世田谷事件の犯人です
彼は非常に興味深いです
私は彼がただのサイコパス殺人者とは思えませんでした
なぜなら、彼は怒りという感情と折り合いをつけることが出来ないから殺人を犯すような人間なので、だからこそ中盤彼が情けない自分自身に怒っている瞬間はすべて真実の言葉なのではないかと思うのてす
事件の真相っぽいことを話す関西の犯罪者とラストの犯人のウケる等の話はすべてがすべて本当とは限らないような気がします
ただ、本当のことは分からないのだと思います。ただ、分かろうとした人が少しだけわかって貰えば良いという結末だったのかもしれません
そういう謎解きミステリーだけじゃない映画になってるのはタイトルのおかげなのは間違い無いかな、と思います

ynegiy

感想

映画部で度々に話題になり、重い・長いと言われながらも推している人や決して否定しているわけではない語調があって実は結構楽しみにしていました
重い所としてはタイトル通りの怒りも多分にあるのですが、それ以外にも主要人物の背景に社会で少数派な立ち位置から溜め込んできた苦しみや悲しみもあります
その感情が直接見ている側にのしかかってくるだけでなく、生活や人生が狂っていってしまったシーンもあるので見る度に息が詰まるような胸の苦しさを感じました
感情的に重苦しいシーンだけでなく、殺人犯が誰なのかというミステリ的な楽しみや、温かい一幕がある度にこいつが殺人犯だったら崩壊してしまう…というひやひやする所もあり時間としては2時間半あるのですが終わってしまえばあっという間でした
苦しくても不快ではない重いという感動で、前評判にすごく納得してしまうような作品でした

Nore810

感想

ボディブローのような重さを持つ映画でした。
サブテーマとして人をどれだけ信じる事が難しいかていう点も考えさせられました。
開幕から不穏な雰囲気が終始出ており、危うくもそれぞれの生活を摑みかけた時少しずつ歯車が外れていく…
結末に至るまで演技も秀逸で日本映画トップクラスの演技が見れると思います。
最終的な結末も含めても個人の解釈で捉え方も変わるかと思いますので内容が重い事を含めても見る価値があると思います。

Sensay

感想
お、重い……!
推理モノになるかと思えばそんな事はなく、むしろ疑わしい流れ者の男に翻弄され、何を感じ、何を信じ、そして何を信じられなかったのかを観る作品だったなぁと思いました。
意外にも後味が悪い、とまではそこまでなってないんですが、俳優陣が凄腕ばかりで突きつけられる感情の一つ一つがのしかかるように重い。
森山未來の狂気は最高に狂っていたし、終盤の広瀬すずの表情はゾクリとくるほど美しかった。辰哉役の佐久本宝も豪華俳優陣に埋もれない素晴らしい演技でしたね。

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