映画部活動記録第12回は『チェンジリング』
100年程前に起こった実際の事件をモデルにしたノンフィクション作品で、消えた息子の帰りを一心に待つ強き母親の物語。やっぱりイーストウッド映画はええなぁ…と思える名作中の名作。
解説.当サイトでは、ウォッチパーティを使用した映画視聴会(自称:映画部)を毎週だいたい土曜日22時から開催しているのですが、ただ見るだけでは勿体無いという事で、今年からは記録を付けて行く事にしました。これなら1年を振り返る際にも便利だし、勧誘も同時にこなせて一石二鳥なのだ!
「ウォッチパーティとは何ぞ?」って人はこちらの記事をどうぞ!※活動自体はTwitch上で行っています。
映画部活動:チェンジリング
部員それぞれの感想
きゃすと
85点【物語15点|音響20点|演出15点|配役20点|満足度15点】
※自ら推薦した映画なので点数は全体的に高めです。
▽物語15点
正に「現実は小説よりも奇なり」を地で行く作品。映画である以上、脚色は存在するが、大きな改変を必要としないパワーのある物語です。映画用に書き下ろしたプロットよりもパンチのあるストーリーってのは流石に反則。OP後に挿入されるtruestoryの文字から優しさを感じます。
▽音響20点
当時劇場で見て、その足でサントラを購入したレベルには好き。
監督・演者として一流なだけでなく、音楽もイケてしまうイーストウッドはやっぱり凄いとしか言えない…。
▽演出15点
全体的に淡々と進む印象だが、決める所ではきっちり決める、魅せる所ではきっちりと魅せる演出の数々。精神病棟・裁判所・刑務所・処刑場等々、要所要所に配置された魅せ場の数々は印象深いです。
緩急の付け方が正にイーストウッド映画って感じ!
▽配役20点
強い母親を描いた作品なので、アンジー主演なのは納得。…というか、それ以外の配役はもうイメージできないレベル。
警部・犯人・精神科医等、クソな役をちゃんとクソとして演じ切る名優が揃っている。ここがフニャフニャだと締まらないので超重要!
▽満足度15点
モヤモヤしつつも謎の満足感が充満する作品。当時、レイトショーで観た時の何とも言えない喪失感を久々に思い出してしまいました。あの時は一人で観たけど、今回は仲間たちと見れたのでちょっと救われました。
Nore
67点【物語15点|音響14点|演出10点|配役16点|満足度12点】
▽物語15点
実際にあった事件をモチーフとしているので
▽音響14点
メインテーマは落ち着きますが、それ以外は印象に残りませんでした
▽演出10点
ドキュメンタリー的な描写なので普通でした
▽配役16点
くちびるおばさんの顔は苦手ですが、名女優だと思います
▽満足感12点
根本的なオチを知っているという事もあり、少しパンチ不足かな?
【総評】
※事件の内容自体の知識を持った上での視聴。
とある有名な事件を題材とした映画です。劇中は不条理な展開(主に警察の腐敗)が多く、フラストレーションが溜まる方もいるかもしれません。
事件の結末自体は知っている事もあり、サスペンスというよりはドキュメンタリー的な印象を受けました。
伏線回収というよりは淡々と結末を伝えていくような感じだった為、終始ローテンションで視聴な形でした。しかしながら当時の状況をあれほど脚色しつつ再現するのは素晴らしかったです。
盛り上がりどころ自体には欠けましたか没入感がすごい映画でした。
そめ
(配役等の採点基準がわからないので自由採点します)
▽50点
ほぼノンフィクションということだけ聞いて視聴しました。
作業しながら観ようとしてたんですが、作業は一切進みませんでした。2時間半の映画なのに没入感がすごかったです。
▽20点
1920年代の時代をガッツリ再現していて(車とか建物とか)時代感をしっかり感じれたのはすごかった。
▽10点
メインのBGMは耳に残る良い曲。
▽15点
思い返せば、観客に伝わりやすい細かな気配りの効いた演出が多かった。
▽モヤモヤによる±0
最後、主人公がなんとか救われないものかという気持ちになる。
【総評】
よってフィーリングで95点とさせていただきます。
ただ、ノンフィクション作品である事を見逃すと「事実は小説よりも奇なり」な展開が多かったので大幅な減点があったかもしれません。
栗花落
78点【物語10点|音響15点|演出18点|配役20点|満足度15点】
※まず前提として私は映画、俳優、音楽等に疎いです。
▽物語10点
見終わってから実話をもとにしていると知り、100年近く前とはいえあまりに胸糞すぎてビックリしました。
再現としては満点ですが、現実がクソすぎたので低めで。
▽音響15点
シーン各所を表現できていたと思いますがこれといって特別印象深い楽曲は無かったです。
▽演出18点
先が読めるようで読めない感じでドキドキしました。
精神病棟の怖さ、警察のクソさなどが表現できていたと思います。
犯人のクソ具合もすごく、最高にイライラさせられました。
100年前の街並みの再現もよかったと思います。
▽配役20
各役、かみ合ってたと思います。弁護士の「なので無償でやります」はかっこよすぎて惚れそうでした。犯人の顔も結構似てるし、クソガキも殴りたくなる顔しててよかったです。
▽満足度15
爽快感はないですが映画としては良かったと思います。罰を受けるべき人たちは罰せられたし、希望が0じゃなかったのでよかったと思います。
エシュリ
76点【物語14点|音響15点|演出16点|配役18点|満足度13点】
物語:14/20
ノンフィクションに求めるものではないのですが、もう少し展開が二転三転してほしいなと感じてしまいました。完全に個人の感想ですね。ハイ。
音響:15/20
落ち着いた音楽が多かったです。逆に言うと、印象に残る曲が多いわけではなかったです。
演出:16/20
警察の対応や精神病棟など、歴史背景が反映されているシーンが印象的でした。あとは子供が牧場の真実を伝えるシーンが好きですね。
配役:18/20
俳優については詳しくないのですが、主人公の力強さがしっかりと表現されていました。
満足度:13/20
物語の項目でも触れましたが、何となく起伏が少なく感じてしまいました。勝手に自分の中で期待を上げすぎちゃった気がします。
Ynegiy
77点【物語16点|音響12点|演出15点|配役16点|満足度18点】
物語の主軸であろう主人公の変化が力強くて、序盤こそ息子を失った状況と周囲の権力者に振り回されていたのですが、逆境と言うにも酷い。実際にあった事件を元にしたにしてもちょっと信じられないぐらいの環境を乗り越えてからは、周りの人間をぶっ飛ばして復讐劇になるんじゃないかと思わせる存在になります。
ちょっと笑っちゃうぐらいの変化ですが、それが物語の結末で主人公は希望を抱けていた理由となると救いがあるのかないのか…。
静かな音楽と共に、淡々と人間の良い所・悪い所(胸糞要素)が迫ってくるので、色々尾を引く所も多いですが、それもまた良い作品でした。
Sensay
88点【物語20点|音響15点|演出20点|配役15点|満足度18点】
▽物語20点
警察の腐敗と暴力に翻弄される母親、猟奇的殺人事件、息子は果たして帰って来るのか……?元となる事件は敢えて調べず観ましたが次のシーンはどうなるのか、結末はどうなるのか、全く予想できませんでした。
▽音響15点
エンディングテーマがやはり印象的ですね。戦いが終わった後といいますか、希望を見出しつつ、どこか薄闇を思わせるような。
▽演出20点
精神病棟のシーンは特にズシンとくる映像と雰囲気で、思わず目を背けたくなるくらい。
▽配役15点
ぶっちゃけ演者の名前はアンジェリーナ・ジョリーくらいしか知らないんですけど、どの俳優さんもキャラに噛み合ってる顔してて良いですね! ウソツキのクソガキいい味出てて腹立ちますねぇ!
▽満足感18点
視聴後の感覚としてはとても良いです。痛ましい事件でありつつも、希望を持たせる演出が清涼感持たせてくれて好きです。
皆さまのご参加をお待ちしております!
大体毎週土曜日22時より活動中!Amazonプライム会員の方は是非ご参加を!
映画部など、様々な活動を行っている「さぶかるちゃんディスコード」も( `・∀・´)ノヨロシク!
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