シリーズを先導してきた小島監督の独立など、『メタルギア』シリーズを取り巻く環境が色々と複雑である事は、私がいまさら掘り返さずとも皆さん周知の事と思います。
『METAL GEAR SURVIVE(以降、サヴァイブ)』は、そんな複雑な状況下で、監督抜きで開発・発売される初めての『メタルギア』シリーズです。
『サヴァイブ』の初報時、PVの公開時、βテストの配信時(現在)と、アクションがある度に国内外で巻き起こる荒波の数々…。
「メタルギアにゾンビとかおかしい!」「監督を返せ」「監督がかかわっていないメタルギアとかメタルギアじゃない」「P.T.楽しみだったのに…」「そんな事よりデススト楽しみ」etc…
…そんな荒波を見る度に、私は複雑な感情に苛まれます。
中には理解できる意見もありますし、そういった苦言を思わず発してしまう人の気持ちも多少は汲み取る事ができます。
しかし、私は『メタルギアサヴァイブ』の発売が普通に楽しみですし、予約も既に済ませています。
何故、『メタルギアサヴァイブ』を購入しようと思ったのか?
それに至った3つの理由について駄文を書き綴っていこうと思います。
©2017 Konami Digital Entertainment
私が『METALGEAR SURVIVE(メタルギアサヴァイブ)』を購入する3つの理由
素材となっている『メタルギアソリッド5』は間違いなく本物
本作は、『MGSV』の世界観だけでなく、グラフィック・システムなどの素材を多く流用した、ある種の省エネモード作品だと私は考えています。しかし、だからこそ安心できる。
確かに、終盤の駆け足感や没になったエピソード(蠅の王国)など、モヤモヤする消化不良要素の多い作品ではありましたが、グラフィック・音楽・ゲームシステム・UIのどれをとっても、『MGSV』は素晴らしい完成度を誇る作品でした。
元コジプロの精鋭たちと監督が、時間をかけてじっくりと育てた『MGSV』
そんな良質な素材を元に作られた作品だからこそ、私は信頼して購入する事ができます。
また、プロデューサーを担当されている是角有二 氏は、※『メタルギアライジング』のプロデューサーだった方ですし、いきなり降って湧いてきた人ではないというのも大きな要因の一つです。
※.まぁ、メタルギアライジングもラストはちょっと問題ありですが、コンセプトやゲーム性・世界観・キャラクターは好きでした。
『メタルギア』が好きだからこそ応援したいという気持ち
「監督が関わっていない時点で、『サヴァイブ』は『メタルギア』に非ず。」
業界きってのカリスマが不明瞭な理由で独立したとなると、こういう反応が出て来るのは当然です。
私だって本音を言えば、ずっと監督やコジプロの名前がクレジットされ続けて欲しかった…。
ですが、もうその理想が続く事は「無い」と決定した今。
我々は『メタルギア』というシリーズとどう向き合うべきなのでしょうか?
「『メタルギア』に非ず。」と拒絶するのは簡単。しかし、その後に待っているものは何でしょう?
「コナミが独立した監督にオファーを出して新作『メタルギア』が出るのでしょうか?」
「コナミが監督に『メタルギア』の権利を譲渡するのでしょうか?」
恐らくそんな事はあり得ない。待ち受けるは、『メタルギア』というタイトルの緩やかなる衰退でしょう。
私は、小島監督が持つ遊び心・作家性・お説教成分・ジャンルに捉われないアンテナの高さ・大人になっても「好きなものは好きなんだ」と胸を張って誇れる姿勢など、作品内外を問わず一人の人間として監督をリスペクトしています。
しかしそれと同じくらい、『メタルギア』という作品が、そして、スネークの事が大好きなのです。
緩やかなる衰退が脳裏をちらつく今。そんなターニングポイントになりかねない状態で発売される本作を、遊びもせずに拒否するなんて事、とてもじゃないけど私にはできません。
「メタルギアはもう死んだ。思い出を抱いて眠れ。」
そういう考えの人もいるでしょう。でも、どうやら私には出来そうにありません。
体験版が純粋に面白かった
購入を決定付けた最大の理由はこれ。
発売日の2月21日と言えば、まだまだ『モンハンワールド』真っ盛りの時期。正直、体験版をプレイするまでは購入するかどうか迷っていました。
しかし、『メタルギアサヴァイブ』のβ版は期待以上に面白かった…。
「バラエティ色の強いL4Dみたいなゲーム」「雑多だけど工夫し甲斐のあるクラフト」「共闘プレイの楽しさはガチ」「ウォーカーギアつぇぇぇぇ」等々、ここで体験版のレビューをしようかな?とも思いましたが、ハードさえ持っていれば誰でも遊べるβ版が配信されている訳ですし、もうこれは実際に触って欲しい。それに尽きます。
ストーリーの詳細についてはまだまだ不明瞭ですが、「ワームホール」とか「ゾンビ」とかそもそもの設定がトンデモですし、「最悪マルチが楽しければそれでいいや」位の気持ちで楽しもうと考えています。
最後に
私は「yes」を選択しましたが、勿論「No」を選択するのも間違いではないと思います。
ただ、「No」を選ぶ前にβ版くらいは触ってみて欲しいかな…というのが本音です。
遊んでみて、触ってみてダメなら「No」で大いに結構!
「とりあえず、遊んでみよう。」
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