大人気シリーズ「逆転裁判」の最新作『大逆転裁判-成歩堂龍ノ介の冒険-』をクリアしました。
「時は明治!舞台はロンドン!ディレクター”巧舟”!」
「これに期待しないで、一体何に期待しろと言うのか!?」
プレイ前から期待値が高すぎたのは確かに認めます!
しかし、あまりにも放置された謎と伏線が多すぎやしませんか!?
世界観やキャラクターが良いだけに勿体無く感じて仕方ありません。
今回はレビューだけでなく、未回収になっている謎や伏線についても独自の見解で触れたいと思います。(ネタバレを多分に含むので後半以降の閲覧は自己責任でお願いします。)
一新されたキャラクターと時代背景
19世紀の大英帝国を舞台に若き弁護士「成歩堂龍ノ介」の物語!
もうね、これだけで明治・大正スキーである管理人的にはお茶碗三杯くらいいけちゃう感じなんですよ!更に、あの「シャーロック・ホームズ」や「夏目漱石」も登場するって聞いたら興奮しちゃうじゃないですか!
キャラクターや時代背景に関しては期待通りのお茶碗三杯クラスでございました!
これに関しては管理人は全く文句ないです!
”ホームズ”のキャラクターがやばいレベルで崩壊していたりだとか、格好良すぎる親友が予想通りの待遇だとか!色々とツッコミ所満載なのは事実なのですが、「逆転裁判」ってそもそもそういうゲームなので完全スルーだ!問題ない!
世界一の法務助士「スサト」ちゃんは素晴らしい!
そして、何よりも良かった点が・・・
「御琴羽 寿沙都」ちゃんが素晴らしかったね…!
間違いなく世界一の法務助士だよ貴女は…。
新たに追加された【陪審バトル】と【超推理】
今までのシリーズは『弁護士』VS『検事』という構図が中心だったのですが、本作からは陪審員システムが採用されています。陪審員たちは心象や勝手な思い込みで各々好き勝手なジャッジを下してくる非常に厄介な存在です。しかも、大英帝国の法廷は審理途中だろうが容赦なく陪審員たちの評決次第で判決が下ってしまう恐ろしいシステムなのだ…。(何てこった…。)
そのつど、『最終弁論』を行って陪審員たちの評決を覆す事になるのだが、最初は楽しいシステムも何度もやっていると飽きてきちゃいますね。「逆転裁判」特有の裁判パートのテンポ感がこのシステムのせいで損なわれていたような気がしないでもないです…。(一つの法廷で2回、3回となると流石にね…。)
シャーロック・ホームズによる【論理と推理の実験劇場】
シャーロック・ホームズの飛躍しすぎた推理を修正してあげる【超推理】は楽しいシステムに仕上がっていたと思います。あの名探偵との競演はやっぱり心踊る体験でしたね~!
イメージとはずいぶん違うキャラクターでしたけどねw
難易度に関してはもう少し難しくしてほしいかなぁ~
全体的に言える事ですがシリーズを重ねるごとに簡単になってる傾向が気になります…。
残された謎や伏線の多さに異議あり!
この作品の欠点は回収されなかった謎や伏線が多すぎる事に尽きます。次回作を意識して謎を残して終幕する作品は多いですが、流石にここまで多いと評価を下げざるを得ない…。
今までのシリーズでも伏線を次回作で回収するという展開はありましたが、とりあえず一本の作品としての終幕は迎えていました。
しかし、「大逆転裁判」に関しては何かが始まる前に終わったという感じです。
間違いなく続編が出るんでしょうけど、このモヤモヤ状態で待たされるのは流石に辛いよ…。
キャラクターや世界観はツボなんで次回作も購入するとは思いますが、こういうのはこれっきりにしてほしいですね。フルプライスのゲームソフトを購入したのに、小説で例えるところの上巻だけしか入っていないのではお話になりませんよ…。
ヌルヌル動く3DモデルやBGM・SEの仕事っぷりは相変わらず素晴らしいのでシリーズファンは是非体験していただきたいです。ストーリーに関しても一種のタブーに抵触した内容で嫌いじゃないぞ!
続きが気になるモヤモヤ感を体験したくない人は少し時間を置いてプレイすることをオススメします。
あ~モヤモヤする…。だけどサウンドトラックは買ってしまう自信があるわ…。
関連リンク:【大逆転裁判 公式サイト】
きゃすとの評価:【 】
Amazon:大逆転裁判
ここから先は超ネタバレゾーン
残された謎や伏線について・・・
- 亜双義が大英帝国でやろうとしていた事
これは「バロック・バンジークス」検事を裏切った「日本人」と繋がっていて。亜双義はその縁者なのではないだろうか!?
亜双義はその因縁を変わりに果たすべく大英帝国へと渡ったってのは結構ありそうな気がします。バロック検事が5年ぶりに法廷に戻ってきたという理由にもなりますしね…。 - モールス信号に隠された謎
「K.亜双義」、「A.サツシヤア」、「 T.グレグソン」、「 J.ワトソン」の4人の名前が隠されていたモールス信号に関しては謎過ぎますね。この内の2名は命を落としている事からして標的を表す暗号だったのかもしれません。もしくは、その逆か…。1話でワトソン教授の命を奪った「ジョゼール・ブレッド」もここら辺に関与している気がします。
- 漱石さんの下宿の一階に住んでいた謎の人物・口論していた人
この二人は本当に謎過ぎる!情報が少なすぎて想像もできませんね…。
- 「バスカビル家の犬」を発表できない理由と寿沙都が知っていた理由
発表できない理由は内容に危険な情報が含まれている為、公表することでアイリスの命に危険が迫ると考えた為。寿沙都が知っていた理由は、御琴羽教授とワトソン教授は知り合いかつ一緒に仕事をしていた関係にあるので、ワトソン教授本人から聞いたという可能性は高いかと…。(もしくはマヨイちゃん的な超常現象体質…。)
- ハート・ヴォルテックスについて
キャラクターが濃すぎるので絶対何かあるはず!「亜双義の意思を受け継ぐ」って言葉にも含みがあったし…。
- 革命家デミトリ・デミグラスキーについて
たびたび登場していたけど本編に深く関わることなく終了した。クリスタルタワーの爆破や倫敦万博は次回作か!?
- 亜双義の形見の刀の名前が「狩魔」である事
シリーズでお馴染みの「狩魔」一族と関係があるのだろうか…。
やっぱり謎が多すぎますね…。
DLCでも続編でもいいから早く続きをお願いします(切実)
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