【FF7R|ファイナルファンタジー7リメイク評価・レビュー】限界(思い出)を超える為の傑作!【ネタバレ無しレビュー】

23年の時を経て新生した超大作「ファイナルファンタジー7リメイク」をクリアしました。

巷では分作商法に対する不満の声が大きく、実際、私自身も複数作での分割展開は快く思っていない口でした。しかし、実際にプレイ・クリアしてみれば、その評価は一変。今となっては、「これは確かに分割展開にすべきタイトルである。」と、完全なる手のひら返しをする始末です。

本当はネタバレバリバリで高ぶった感情を発散したい所ではありますが、ここはひとつ気持ちを抑え、ネタバレ無し記事から作成していきます。

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FFⅦR|ファイナルファンタジー7:評価・レビュー

ゲーム概要・クリアまでの時間など

ジャンル
アクションRPG
クリアまでの時間
30時間~35時間
オススメポイント
期待を裏切らない渾身のリメイク
終盤に訪れる衝撃の展開
公式サイト
FF7リメイク

FF7Rの魅力①:限界(思い出を)超える為の渾身のリメイク

正直な話、FF7のリメイクが発表された時の筆者の反応は微妙な所でした。

確かに今の技術で生まれ変わった「FF7」は見てみたい。しかし、「思い出」という名の追加武装で強化されたあの名作を超える事なんて本当に出来るか?名作は名作として「思い出」の中にそっとしまっておいた方が良いのではないのか?等、期待と不安で何とも煮え切らない印象でした。

しかし、そんな不安とは裏腹に、存外「FF7」のリメイクの質は高く、メインシナリオの面白さは勿論、女装イベント等の迷シーンもばっちり完全リメイクされていました。



△ツッコミどころ満載だがファン的には押さえておいて欲しいイベント

また、子供の頃に少し背伸びして遊んでいた「FF7」と、大人になった今プレイする「FF7」では物語の捉え方も大きく異なり。23年という時の重さを実感させられるところもありました。

自分よりも年上だったはずの「クラウド」や「ティファ」をいつの間にか追い越してしまったって考えると、なんともいたたまれない気持ちになります。

異なると言えば、ヒロインの好みもこの20数年で大きく変化していました。

キッズだったあの頃は、「ティファ」のエロさにドキドキして不動の一位だったと記憶していますが、大人になった今だと「エアリス」の魅力に気付けます。

あの、明るい振舞いの内側に秘めた儚さはマジで尊い。

これは、「FF7CC」等の派生作品で彼女に関するエピソードが更に深堀りされた事も要員の一つではあると思いますが、決してそれだけでは無い様に思えます。※キャラ談義は長くなるので後程。

さて、何だかんだ言いながらもエンジョイしていた筆者ですが、発売前に感じていた不安は未だ払拭できず、「分割商法(分割展開)」というモヤモヤワードは常に脳裏に渦巻いていました。

…そう、あの最終章を見るまでは…。

最後の最後にユーザーに牙を剥く展開

多くは語れませんが、丁寧に作り込まれた『良くできたリメイク作品』である本作は、最後の最後でプレイヤーを大きく裏切ります。

この裏切りの良し悪しはユーザー1人1人の感性に委ねられている部分ではありますが、個人的な意見を言わせてもらうと……「素晴らしかった…」。

よくぞこのビックタイトルのリメイクでこんな判断ができたなぁ~と感心するばかりです。

ここには、タイトルが「FF7リメイク」と名付けられた理由と、本作が「分割展開」である理由が集約されており、良い意味で私の期待を裏切ってくれる内容でした。

もしこれが無かったら、「ゲームとしては良作だけど、FF7のリメイクとしては凡作だよね~」という評価にとどまっていたのではないでしょうか?

賛否両論あるとは思いますが、この勇気の舵取りを私は高く評価したいです。

FF7Rの魅力②:キャラクターが極限まで魅力的に描かれている

ビジュアルだけでなく、その内面までも緻密に掘り下げられたキャラクターデザインに感服。これにはセフィロス様も大満足なはず(?)。

本項では、筆者がプレイしていてグッときたキャラクター(特にヒロイン周り)にフォーカスを当てて、本作のキャラクターデザインの秀逸さに注目していきます。

メインヒロイン級のヒロイン!?ジェシーの魅力にみんなメロメロ?

年上のお姉さんというアドバンテージを活かし、序盤からグイグイとクラウドにモーションをかけてくるジェシー。これにドキドキしない男子はいねぇ…。

まさか、あのジェシーがこんなにも推されるなんて誰が予想したでしょうか?

最初はダサいと感じていたアバランチコスチュームも段々と良く感じてくる不思議。これが恋か…。

流石の正妻オーラ!ティファはやっぱり素晴らしい

諸事情でインナー着用にリデザインされてもこの破壊力。

胸や足ばかりに注目がいきがちですが、美しい腹筋と黒髪にも注目です。

何よりも、幼馴染+健気+格闘娘っていう最強構成はやっぱり強い。

明るさに隠された儚さ。エアリスはやっぱりカワイイ

天真爛漫な振舞いの裏に隠された儚さ…。

こんな娘さんが住んでるなら私も伍番街スラムに引っ越したいです。はい。

あんたにはねぇ…ちょっとお姉さんで あんたをグイグイ引っ張っていく、そんな女の子がぴったりだと思うんだけどね(激しく同意)。

「ザックス」も含め、この二人の関係を見ていると何とも言えない気持ちになります(俺の中の乙女回路がァァァ…グワァァ)。

 

ここまで見れば分かると思いますが、「FF7リメイク」はギャルゲーとしてのレベルも高いのです。

「ペルソナ」然り、「龍が如く7」然り、ギャルゲー要素の強化=良作の証。…かどうかは分かりませんが、個人的には悪くありませんでした。


△両手に花。うらやましい限りである

宝条のゲス具合も極限突破

宝条のゲス具合もCV千葉繁補正でパワーアップ!

このビジュアル、このボイスでこのセリフはマジでズルい(笑)。

ほんと良いキャラしてますわ…。

新キャラクターは今後の関わり方に期待

新キャラクターの結構深いかかわり方をしていたので今後に期待。特に「ローチェ」「レズリー」「キリエ」の3人は、続編で更に深くかかわってくるのではないかと予想しています。

なお、「キリエ」は小説(ファイナルファンタジーⅦ外伝 タークス~ザ・キッズ・アー・オールライト)※Amazonリンクのキャラクターらしいです。

FF7Rの魅力③:細部まで描かれた世界観

上層(プレート都市、神羅ビル)と下層(スラム)という複雑な構造をごまかし無しに表現するという物量とパワー!

オリジナル版では脳内で補完するしかなかった部分もしっかりと描かれています。景色を眺めているだけでも「うおぉぉ」ってなるのは流石です。

そこに(ミッドガル)生きる人々の存在を感じる表現


△バレットとは犬猿の仲である「神羅課長」

△やたら熱い新人兵士

スラムに生きる人々の生活風景は勿論、上層で暮らす神羅社員や兵士達の苦悩も描く手厚い配慮。

どちらも端役ではありますが、こういった細かい部分が物語に深みを持たせているのは間違いありません。「神羅課長」と「新人兵士」は本当に良いキャラクターなので、続編での活躍にも期待。

神羅ビル見学ツアーは必見

あと、神羅ビルの内部構造の作り込みは必見です。

趣味の悪いプレジデントの像とか、音声ガイドによる神羅の歴史とか見てて飽きませんでした。

事故対応に追われる神羅社員の皆様のぼやき、サボり風景等々、本編外のお楽しみも盛りだくさんです。

一つ不満点を挙げるとすると、変装もせずに神羅ビル内をウロチョロするのは流石に違和感がありました。…背中に大剣、片手銃の大男…流石に怪しすぎるわ(笑)。

FF7Rの魅力③:シンプルだが洗練されたバトルシステム

マテリアシステムはやっぱり秀逸(確信)。

近年のFF作品(12以降)と比べると冒険心不足と言われるかもしれませんが、FF7のリメイクならこれ位手堅く作っても良いと思います。

アクション性が強くなっている事を懸念している人もいらっしゃるとは思いますが、簡単に言うと「キングダムハーツ」と「FF7」のバトルシステムを融合させた感じです。

アクションが嫌な人は「クラシックモード」でコマンドに徹する事も出来ますし、間口自体は相当広くとられていると思います。

「近年のFFシリーズはシステムが複雑で苦手」って人も安心して楽しめる内容なのはGoodですね。

武器によってアクションが変化するのは面白い

武器熟練度を高めてアビリティを習得していくシステムや、武器によってアクションが変化するシステムもかなり良かったです。

例えば、遠距離担当の「バレット」に近距離特化の武器を装備する事で、アクションが近距離化する等、同じキャラでも武器で幅を持たせられるのは純粋に面白かったですね。

マテリアによる拡張も幅広いですし、シンプルながらも面白いバトルシステムに仕上がっていたと思います。

なお、難易度はノーマルだと少し歯応えがあるレベルです(油断すると全滅する丁度良さ)。

FF7Rの魅力④:多すぎて心配になるミニゲーム達

「バイクレース」「スクワット」「けんすい」「音ゲー」等々、過剰すぎる程のミニゲームに驚愕。

本番前(ゴールドソーサー)にこのボリュームって本番(ゴールドソーサー)どうなるの?

これなら、みんな大好き「スノボー」の完成度も期待できそうです。

FF7Rの魅力⑤:取りこぼしも安心の親切設計

クリア後はチャプターセレクトが解禁されるので、各章ごとのとり逃しも心配ご無用!

続編への引継ぎ云々の話はまだ出ていませんが、今のうちに準備して完璧にしておくのも良いでしょう。

トロフィー関連もこれのおかげで回収がとても楽でした。

お使いゲーと言われているが本当にそうか?

お使いクエストでボリュームを傘増ししているとの声もありますが、クラウドの”なんでも屋”という立ち位置を考えれば必要不可欠な要素でもあります。

内容やクエスト数に関しても作業感が強くなり過ぎないよう配慮されており、メインクエストの道すがら程よく寄り道できる息抜き要素に仕上がっていました。

中には少し面倒なものもありますが、クエスト間の動線がきちんと意識されており、移動距離の長さや複雑化も最小限に抑えられていた様に感じます。(※そうじゃない場合はファストトラベル(チョコボ)でサクサク回れるように設計されている)。

なお、お使い抜きにしても30時間位のボリュームはあります。

最後に

「完結後に完全版が出たら遊ぼうかな?」

…と考えている人も多いようですが、本作はネタバレの少ない今こそが遊び時です。

この記事を書いてる私自身、ネタバレしたいし、プレイした者同士で情報共有・考察したくてしたくてしょうがない状況なので、ネット上にネタバレがあふれるのは時間の問題だと思います。

当時FF7をプレイした人、熱心にFF7を追いかけて来た人ほど心の振れ幅は大きいはず。続編に備え、今のうちに最高のリメイクを体感しましょう。

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