【真・女神転生Ⅳファイナル 評価・レビュー】メガテン4の正統派続編 システム・ストーリーを昇華させた完成度の高い完結編

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大人気RPGシリーズ「真・女神転生」のナンバリング4作目である「真・女神転生Ⅳ」の正統派続編に当たる「真・女神転生Ⅳ FINAL」を全ルート・隠し要素含めてクリアしました。

久々のナンバリング作品だった「Ⅳ」はRPG作品としては合格点でありながらも「メガテン」としては少しパンチの足らない「佳作」という印象でした。それもあって、本作への期待値はそこまで高いものではありませんでした…が、落ちたら上昇してくるのがアトラスなんだよね~

結論から言えば大満足!!

これはオススメしたくなる良RPGだわ…

ゲーム情報

  • プレイ環境:【ニンテンドー3DS】
  • プレイ時間:【一周目35時間~40時間・周回やりこみ100時間オーバー】
  • 公式サイト:【真・女神転生ⅣFINAL
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物語は「Ⅳ」よりも更なる深みへ…

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♦あらすじ♦

物語は前作「Ⅳ」の終盤から始まる。救世主”フリン”の活躍によって徐々に追い詰められていく大天使メルカバーと悪魔王ルシファー。再び世界に平和が訪れると人々は信じきっていた。そう、クリシュナ率いる第三勢力「多神教連合」が現れるまでは…。

物語は悪魔・天使・人間の対立に加え、多神教連合の介入という最悪の事態に!
それぞれの思惑が交差する世界で主人公が下す決断とは…一体。

ストーリーに関しては概ね満足しています。サプライズもあり、パートナー同士の掛け合いも程よく、宗教的にもかなり攻めた内容で満足度は高いかと。(前作が小奇麗に纏まり過ぎてた反動もあるかもしれませんがw)

序盤は平坦な部分も確かにありますが、中盤以降の盛り上がりは中々のものです。終盤なんて攻めすぎてちょっと心配になるぐらいなのでwストーリーに関してはかなり期待してくれて大丈夫です。

全てを葬り去る「神殺し」となれ!

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豊穣と再生を司る「善き神」である”魔神ダグザ”が何を思って主人公を”神殺し”に仕向けていくのか!?神とは何か!?人間とは何か!?そして、その二つの有り様とは!?

主人公をこの世に繋ぎ止める楔でもあり、物語の中核を担う”魔神ダグザ”。
前作のバロウズ(ナビゲーター)役も担っているだけあって台詞がとにかく多い!
そして、池田秀一さんの声がハマリ役過ぎてとにかくヤバイの一言。

本作には悪魔(天使)や人間など様々なキャラクターが多数登場するが、お気に入りを選べと言われたら迷いなくダグザを挙げます。それぐらいにハマリ役でした…。

某社長ボイスでおなじみの津田さんが演じるクリシュナも捨て難いのだが…。
やっぱり本作はダグザが一番だ!!

他者との絆か己の強さか…

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本作には従来までの仲魔の他に、共に戦ってくれるパートナーが多数存在します。(前作では良い所がなかったナバールくんもお化けになって再登場!大活躍の予感…!)

バトル面での手助けはもちろんですが、物語的にもこのパートナー達は重要な役割を担ってくれています。「賑やか過ぎてこんなのメガテンじゃないやい!」って意見の人もいるとは思いますが、「人との繋がり」が作品のテーマの一つなのでコレは必要な要素です。

拒絶する程の過度な演出やお涙頂戴劇が繰り広げられる訳でもないので問題視するレベルでもないはずです。孤独で寂しく灰色ディープなメガテンも勿論やりたいですけどねぇ~

洗練されたインターフェースとシステムの数々

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今までRPGと真正面から何十年も向き合ってきた老舗なだけあって、インターフェースとシステム面に関しては文句の付け様がほぼありません。「Ⅳ」で不満に感じていた要素もほぼ全て改善されていると言っても過言ではないはずです。

悪魔合体によるスキル継承は古参プレヤーからすると選択式なのがヌル過ぎるって意見もありそうですが、便利なのは事実なのでしょうがないねw

上でも述べましたがパートナーシステムのおかげで悪魔以外との共闘感も表現できている上に、パーティ(4人)×パートナーっていう幅の広い戦略がとれるのはグッドです。絶体絶命のピンチをパートナーに救ってもらうなんて事も多々ありました。(パートナーのAIはマジで優秀。)

難易度設定も絶妙なバランスで、どの難易度を選んでもユーザーに合わせたスリリングさをきちんと用意できていると思います。テストプレイをしっかりしている賜物って感じですね~

前作の不満点を徹底的に解消する姿勢

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左:「Ⅳ」 右:「Ⅳファイナル」

前作は様々な分野のイラストレーターをゲストに招いて新悪魔をデザインしてもらうという試みがあったのだが…。

メガテン=悪魔絵師(金子一馬 御大)というイメージがある上に、複数のデザインが入り乱れる事によって世界観の統一が崩れてしまうという事態が発生してしまいました。

勘違いしないで欲しいのは、決してゲストの方々の仕事に不満があったのではないという事。
特に物語のキーパーソンになるような重要な悪魔のデザインを一新してしまっていたというのも問題だった気がします…ファンの悪魔デザインに対する思いはエベレストより高く、マリアナ海溝よりも深いのだと実感しましたね。個人的には前回のデザインも好きだったんですけどねぇ…。

とにかくユーザーの不満点を徹底的に解消するという姿勢は高評価です。新悪魔たちもキャラクターデザイン担当である土居政之氏によってリファインされるという形になりました。
これにより世界観の統一はより磐石なものとなってます。安心してください!

「ファイナル」からでも楽しめますが…

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「Ⅳ」の正統派続編でありながらも、本作は単独でも十分楽しめる配慮がなされてはいます。
しかし、細かい所や前作とのつながりの強い場面などはやっぱり伝わり難い部分も多いので前作からのプレイを個人的には推奨したいのが本音です。

両方プレイするとなると、結構大変ではありますが、それに見合った価値は十分にあるはずなのでチャレンジしてみて欲しいですね。(難易度が難しいイメージがあるかもしれませんが、そこも細かい配慮がなされているので安心です。)

【3Ds】で遊べるRPGの中なら間違いなく3本の指に入る良作です。時間をたっぷりと確保できる時に腰を据えて遊んでください。良質な100時間(Ⅳ+Ⅳファイナル)を保障します!

最後に「Ⅳ」に物足りなさを感じて本作はスルーしたってメガテニストに対してのコメントを…
「真Ⅲ」に届く程の出来ではないにしても十分に面白い「メガテン」に仕上がってるぜ。
これはスルーしちゃいけないやつだから今から必プレイな!

きゃすとのオススメ: Amazon:真・女神転生Ⅳ

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