【AI:ソムニウムファイル・評価・レビュー】名作サスペンスADV誕生!グロ&ギャグな打越ゲー最新作【PS4/Switch】

公開日: : ゲームレビュー

【PS4/Switch】のマルチタイトル『AI:ソムニウムファイル』をクリアしました。

『Ever17』や『極限脱出シリーズ』で有名な打越 鋼太郎氏の最新作という事で、最初から期待値高めで挑みましたが、結果的には大満足。

「流石打越鋼太郎!流石スパイクチュンソフト!」と言った出来でした。

以下、良かった点や悪かった点等、気になったポイントを中心にご紹介していきます。

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【PS4/Switch】AI:ソムニウムファイル

ジャンル
アドベンチャー
クリアまでの時間
ストーリークリア25時間前後
収集物コンプ+3時間
オススメポイント
打越ゲー
シリアス&ギャグの緩急
最終的に一本に繋がる快感
公式サイト
AIソムニウムファイル

綿密に練られたSFミステリーアドベンチャーゲームの傑作

冒頭の数時間は、独特の空気感や設定に置いてけぼりを食らったような印象も受けますが、そこはやはり打越鋼太郎。プレイすればする程、尻上がりに面白さが加速していきます。

終始驚かされ続ける怒涛の展開は、時として、「これ、本当にちゃんと纏まっているんだろうか?」という不安をプレイヤーに過らせますが、全てのエンディングを辿った後の満足感は流石の一言です。

バラバラに散らばった謎が最終的に一本に繋がる気持ち良さは、何物にも代えがたい快感でした。

夢と現実を行き来する刑事と相棒の物語

警視庁の秘密部隊『ABIS』に所属する主人公「伊達鍵」が、左目に埋め込まれた高性能AI「アイボゥ」と共に謎の猟奇連続殺人事件を追うのが本作の物語。

他人の夢の中に潜り込む特殊な装置「PSYNC装置」を駆使し、夢と現実の両方で捜査するという奇抜な設定は正に打越ゲー!

勿論、打越氏が得意とする綿密な舞台設定とトリックは健在であり、同氏の過去作(Ever17,極限脱出シリーズ)と比較しても見劣りしない力作に仕上がっていました。

SFサスペンスという側面が強いながらも、刑事もの・バディものというテーマから逸脱せずにまとめ上げる手腕は流石と言わざるを得ません。

…ちなみにCEROZなのでグログロです。

いつも以上にはっちゃけたギャグパート!下ネタ多し!

本作の評価を分かつ最大のポイントとなるのが、空気を読まなさすぎるギャグ・パロネタ・下ネタの数々です。

耐性がある人からすると全然どうってことないし、むしろ重い話を中和してくれるガス抜き的役割を果たしている部分なのですが、苦手な人からしたらスゲェ苦手なノリだと思います。

普通なら一番シリアスになるはずのバトルパートで一番ふざけて来るってのが…(苦笑)。

一応この空気の読めないノリにも理由はあるのですが、それが分かるのは本当に最後の最後なので…結構ここで振るいにかけられる人も多そうです。

魅力的過ぎるキャラクター陣

秀逸なストーリーを回す為には、秀逸なキャラクターが必要不可欠!

魅力的なキャラクターは何処までも魅力的に、どうしようもないようなクズキャラクターはとことんクズとして全力で描かれています。

プレイ中に「え、ドクズやんこいつ!」って何回言っただろう…(遠い目)。

筆者のお気に入りキャラクターをご紹介!

伊達

本作の主人公。クールなビジュアルに反し、人妻好きのエロ本好きというガッカリ属性も持ち合わせた好感度MAXの男です。しかし、ここぞというときにはしっかり決めてくれます。

アイボゥ

伊達の無茶振りにもしっかり対応してくれる最高の相棒。右のアバターは伊達の好みを投影して作成したとの事ですが、その真意は不明。切迫した状況でも伊達と一緒に全力でふざけに来る柔軟性を持ち合わせています。AIとしてはとにかく優秀なので、大抵の事はアイボゥに任せておけばOKです。

みずき

訳あって伊達が預かっている友人の娘。小学6年生とは思えないマセッぷりで、伊達に対しては常時塩対応。しかし、何だかんだで伊達の事は信頼しており、一応良好な関係を築けています。

イリス

ネット界の揮発性溶媒「あせとん」こと「A-set」です。のフレーズでお馴染みの大人気ネットアイドル。ふっかふか、ミトン、コットン、アセトンちゃん!おいしそう、マトン、クルトン、アセトンちゃん!クラゲくう、プランクトンとアセトンちゃん!

鑑識官(かがみ)

永遠に名前を憶えてもらえない敏腕鑑識官。伊達とのやりとりに癒されたプレイヤーも多いとか?

猛馬

非暴力的暴力団組織という迷言を生み出した組長。兄貴はくそ野郎だけどこの人はとってもいい人。

ママ

終始鰹節を磨き続けるママ。あふれんばかりの包容力で迷える子羊たちを癒す。冷蔵庫がお兄ちゃん。

細部まで練りこまれたキャラクター設定

主役級のキャラクターから端役に至るまで、細部にまで練りこまれたキャラクター設定が光ります。

詳しくは書きませんが、注意深く調べたり話を聞いてないと見逃す様な設定が随所にあって、何気ない雑談の中にハッと驚くような発見がある事が本当に多いです。

普通にストーリーを流しているだけでは気付けない事も結構多いので、そういう意味でも遊び応えのある作品に仕上がっていると思います。

グラフィック面も結構よくできてる!

グラフィック面に関しても、『善人シボウデス』や『刻のジレンマ』の時よりも、モデル面・演出面共に良くなっていました。

勿論、コザキユースケ氏のデザインが秀逸なのもあるとは思いますが、それと並ぶ位、スタッフさんたちの功労も大きと思います。…継続は力。これまでの積み重ねを感じられる進化です。

ただし、やはり動くと所々チープな部分は見受けられました。

逆にそれが笑いに繋がっている部分もありましたが、やっぱり違和感の方が勝る事が多かったのは事実です。(イリスのダンスとかが良く出来ていた分、それ以外の部分が目立ったってのもあるかもしれませんが…)。

そこそこ人を選ぶゲームシステム

本作は、捜査パートとソムニウムパートの異なるパートによって構成されています。

言葉だけで見ると少し取っつきにくい印象を受けるかもしれませんが、蓋を開けてみればなんて事は無いのでご安心ください。

捜査パートはオーソドックスな作り

捜査パートに関しては特に変わった要素はありません。

基本的にほぼ総当たりで進んでいく為、会話し忘れ・取り逃しによって詰まる心配も皆無です。

捜査とは言っていますが、ほぼ読み進めるだけのノベル形式と思ってもらって問題ありません。

総当たりに見えて実は結構深いソムニウムパート

言語化するのは少し難しいですが、逆脱出ゲームの様な感じのパートです。

点在するオブジェクトに対し、それぞれ設定されたアクションの中から正しいものを選ぶことで、夢の解明が進んでいきます。

物語の分岐もこの選択によって管理されている為、本作のゲーム的な部分が全てこのパートに集約されていると言っても過言ではありません。

基本的にはトライ&エラーの総当たりゲーなのですが、それに至るまでの会話・事件の概要・対象者の性格などを考慮する事で、ある程度、正解への近道を直感で探る事が出来るようになります。

まぁ、選択によるリアクションも豊富なので、あえて遠回りするのも本作の魅力なんですけどね。

フローチャートの使いやすさは流石!


▲チャート別・シーンごとに再開可能で超便利!

オート,スキップ,読み返し等、基本となるシステムも快適だし、フローチャートも細分化されててとても良かったです。

クリア後の収集物とか割と面倒な要素もあるのですが、システム面が優れていたのでストレスフリーに収集する事が出来ました。

長年ADVを作って来たチュンソフトだけに…ここは分かっていると言わざるを得ないポイントです。

BGM、いい仕事してます!

BGMは『銃声とダイヤモンド』でお馴染みの”いとうけいすけ氏”が担当されています。

初回購入特典のサントラだけでは物足りないので、是非完全版のサントラを出していただきたい(熱望)。

個人的には、伊達覚醒BGMとイクラマンふとし世界のBGMが刺さりました。

総評

グロ・ギャグ・下ネタ等で多少人は選ぶものの、作品としての完成度はかなり高めです。

普段からアドベンチャー作品を追いかけている人なら、とりあえず遊んでおいて損はないと思います。

ただ、ADVのご新規さん的にはちょっとコッテリ気味な印象もあるので、入門用には向かないかもしれません。

ストーリー
キャラクター
グラフィック
ゲーム性
オススメ度

 

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