スクエニの新作ADV『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』をクリアしました。
『スクールガールストライカーズ』の石山貴也&小林元のタッグが贈る新作ホラーミステリーADV!
2月に公開された『ニンテンドーダイレクト2023.2.9』のPVで見かけて以来、滅茶苦茶気になってた作品で、発売後すぐにプレイしたんですが、……これが大正解!
―――――ADVって、時々こういう化け物に出くわすからやめられないんだよなぁ……。
「記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。」
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』評価・レビュー
昭和後期の墨田区を舞台にしたホラーアドベンチャーゲーム。本所七不思議の伝承に紐づけられた呪いを有した「呪詛珠」を手に入れた登場人物たちが、それによって魂を集めることで《蘇りの秘術》を得ようとするという群像劇。ストーリーの中盤からは、各登場人物の視点を切り替えながら物語を読み解いていくシステムになっている。
発売日 |
2023年2月17日 |
ジャンル |
ホラーミステリーADV |
対応機種 |
Nintendo Switch™/Steam®/iOS/Android ※いずれもダウンロード専売 |
公式サイト |
https://www.jp.square-enix.com/paranormasight/ |
呪いと蘇りの秘術をめぐる超傑作群像劇!
話の概要とかは、もうPVを見てもらった方が早いので割愛しますが、本作は色んな意味で表情豊かな作品で、もう色んな所が尖りまくってて、面白ポイントも分散しまくってるんですけど、そんな鋭利でとっ散らかったものが最終的に綺麗にまとまっちゃってる……ていう凄い作品なんですよね。
呪詛玉を使ったプレイヤーのストーリー介入は勿論、アッと驚く様な奇をてらったギミック等、体験的な目新しさを用意しつつ、軸となるストーリーも滅茶苦茶面白いという隙の無さ!
▲最初はスタンドバトルみたいなことをやらされて少し不安になるけど、不安なのは本当に最初だけ
いやもうね。正直、ネタバレ程度で面白さが損なわれる様な柔な作品では無いので、ある程度はフックとして本編に触れるのも良いかな?って思ったんですけど、こんなに面白い作品のネタバレをするって本当に『罪』だなって思っちゃったんで、やっぱりネタバレしない事にしました。
―――もうね、こんなレビュー読んでないで、とにかくやって下さい。
……しかも、たった1980円ですからね。映画1回分っすよ!?こんなのやるしかないでしょ!
読みこむほどに面白くなる資料の数々
▲墨田区に実際伝わる本所七不思議がしっかりまとめられています。ちなみにwikiよりも詳しいです。
本作には、ストーリーに関係あるものから関係ないものに至るまで、かなり膨大な数の資料が用意されているんですが、これ、読むだけでも結構面白いんですよね。あと、ここにサラッと重要な事が書かれていたりするので、これはマジで読み得な仕様になっています。
―――まぁ、中には「面倒だなぁ~」ってなっちゃう人もいると思うので無理強いはしませんが、謎解きで迷った時は是非とも資料を読み込んでいただきたいです。
本作は、割とプレイヤーにしっかりと謎解きさせるスタイルのノベルゲーなので、ここを読み込むかどうかで、難易度とかハマり具合に大きな差が出てきます。……なので、自らガシガシ介入していくような能動的なタイプのADVを探している人には特にオススメしたい作品ですね。
小林元氏の描く魅力的なキャラクター!本当に良い絵を描きなさる
▲約子&ミヲの女子高生コンビ!この二人のスピンオフ作品を望む人続出!?
……いやもうね。キャラクターデザインが本当に良いんですよ!
普段は『スクールガールストライカーズ』とか、結構可愛い系のキャラデザってイメージなんですが、ホラーミステリーにちゃんとチューニングしてるのが本当に素晴らしかったです。
▲思わずコロンビアしちゃう利飛太さん。この探偵、可愛すぎる!
それでいて、可愛いキャラはちゃんと可愛い(妖艶な一面も垣間見える)し、カッコイイキャラはちゃんとカッコイイしで、もうほんと「得しちゃった!」って感じでした。
▲この二人になら回らないお寿司でも余裕でおごってあげちゃうぜ
▲津詰&襟尾コンビ。エリオのおちょぼ口が終始気になりましたw
特に本作は、バディで動く展開が多いので、バディものが好きな人にも強くオススメ!
あと、恐らく小林氏は美女の表情がゆがむ描写がお好き……(癖が漏れ出しておる……)。
▲この通り。表情豊かな反応を見せてくれます(いいぞもっとやれ!)
▲春恵さん以外のキャラクターもこの通り。もう見てるだけで楽しいね!
あぁ、素晴らしきかな表情筋!こんなの俺得でしかないっすよぉ……(感謝)。
ホラーが苦手でも多分大丈夫!
流石に多少のホラー要素はありますが、ホラー全振りって訳ではないので、ホラーが苦手な人もちょっと頑張れば遊べると思います。最初は結構ホラーテイストですけど、中盤以降はミステリー要素の方が圧倒的に勝ってくるので、もう先が気になって気になって、怖がる暇なんてありません。
まぁ、どうしても怖いって人は、友達や恋人や家族と一緒にやるのも盛り上がると思います!
既読スキップ機能が無い事が唯一の欠点
#パラノマサイト 攻略お役立ち情報2
メッセージを早く送りたい場合は、倍速オート状態にしてキャンセルを連打するのが便利です。
なお、ゲームパッド操作の場合は、AUTOボタンONの状態であれば、[ZRボタン/Rトリガー]でもオート状態の切り替えが可能となっております。 pic.twitter.com/UzFdmLAmqI
— パラノマサイト FILE23 本所七不思議【公式】 (@PARANORMA_PR) March 16, 2023
ここまで褒めに褒めちぎってきてしまいましたが、真面目に『既読スキップ』機能が無い事くらいしかマイナス点が思いつかなかったんですよね……(当たり前だけど案件じゃないよ)。
いやはや、これほどの作品が税込み1980円(ios、androidは税込1900円)で遊べるってマジかよ……。俄かには信じがたい……。
クリア後は聖地巡礼も楽しめる!
あと、本作は東京都墨田区を舞台にした作品なので、クリア後には聖地巡礼も楽しめます!
ご丁寧に、月刊「ムー」とコラボした小冊子も配布中なので、それをゲットしに墨田区観光してみるのも楽しいと思います。※以下、筆者の友人が実際に巡礼した風景。
遠方の方は下記リンクで冊子の内容が公開されているので、こちらをチェックだ!
ゲームをクリアしたらサントラがきっと欲しくなる!
ゲームサントラ好きとして外せない要素なのでサントラ情報もオマケにご紹介!
ダウンロードのみですが、本日(3月16日)付けでオリジナル・サウンドトラックも配信開始。
―――これはこれで買いますが、出来れば円盤が欲しい欲しい(発売希望)!
このゲームにピンと来る人には特にオススメ!
雰囲気は『流行り神』シリーズで、プレイ感覚は『428』に近い感じのADVです。テキストメインの作品ではありますが、カメラを使ったギミックや資料による推理など、プレイヤーの介入度はかなり高めです。
これは『探偵・癸生川凌介事件譚』シリーズもやらないとですね
本作のディレクター・シナリオを担当されている石山貴也氏は、知る人ぞ知る携帯アプリゲームの名作『探偵・癸生川凌介事件譚』シリーズの企画プロデュース、脚本、監督、音楽を担当されていた方でもあります。ADV好きを公言しておきながら誠にお恥ずかしい限りなのですが、筆者、このシリーズは全くの未プレイなので、近い内にプレイする事をここに誓います。
コメント