映画『君たちはどう生きるか』パンフレット感想｜焦らされると期待しちゃうよね

宮崎駿監督最新作「君たちはどう生きるか」のパンフレットを購入＆読了しました。

既にSNSを中心に話題（プチ炎上？）になっているのでご存じの方も多い事と思いますが、読み物としてのボリュームはかなり少なめで、どちらかと言うとビジュアル本的な仕様になっています。

それでも興味深い所や思う所は多少あったので、謎の映画パンフ感想記事を執筆してみました！

「プチ炎上してるけど実際の所どうなの？」って思っている人も少なくないと思うので、購入の参考にしていただければ幸いです( ｀ー´)ノ

映画『君たちはどういきるか』パンフレット感想

『君たちはどう生きるか』パンフレットの構成は以下の通り

■全37ページ
■あらすじ（2P）
■作品解説（1P）
■長編企画覚書（2P）
■設定資料（2P）
■主題歌「地球儀」の歌詞（2P、本編ビジュアル込）
■スタッフクレジット（2P）
■大きめの本編カット（26P）

全体的に本編で使用された画像を中心としたビジュアルブック的な仕様になっていて、我々が期待していた様な設定資料や監督のコメント等は本当にオマケ程度なので要注意！

作品解説等も表面的なものにしか触れられていない為、作品の深部に迫る様な情報はありません。

販売までにタイムラグがあったのも相まって、ここに不満を感じちゃった人が結構出てきちゃった……ってのが今回の炎上の顛末みたいですね。

―――実際、私自身も期待していた口なので、不満を漏らす人の気持ちは理解できます。

―――ただ、読む所が全く無かった訳でも無くて……。

中でも、宮崎監督の少年時代を重ねた自伝的作品であり、母親から「君たちはどう生きるか」の書籍を贈られたのも監督自身の実体験であるとハッキリ書かれていましたのは興味深かったです。

自伝的作品ってなると、終盤の積み木の数とか塔の崩壊とかについても色々勘ぐりたくはなっちゃいますよねぇ……（やっぱりアレやコレはそういう事なのかなぁ？）。

こうやってはっきりと明言してくれれば、裏を探る様な考察的な楽しみ方も「無粋じゃない！」って言ってくれてるような気がするので個人的にはありがたいです（考察大好き故）。

あと、監督が本作の制作に至るまでの葛藤を記した『長編企画覚書』もかなり興味深かったです。

長編を手掛けるにあたっての課題の数々が挙げられており、自分の年齢（本当に可能なのか？）・作風の選定（時代に則しているか？）等、苦悩する宮崎監督の姿を感じられて良かったですね。

詳しくは書きませんが、うんと楽しい作品の例として「トトロの様なもの」「トトロのⅡは可能か？」って下りがあるんですが、これはいちトトロファンとしては興奮不可避！

今回は見送られちゃったけど、もしかしたら次。……あるのか！？

きゃすと

800円のパンフに文句を言うつもりは毛頭ないですが、それなら出し惜しみせずに上映初日から販売してほしかったなーというのが本音。正直、読み物として満足できる内容では無かったので、設定資料集または制作の裏側が見え隠れするような書籍の発売に期待しちゃいますね。