松重豊氏が食って食って食いまくる深夜の飯テロドラマ『孤独のグルメ』。10月2日からは新シリーズである【シーズン5】の放送も決定していますが、そんな人気ドラマの原作漫画の続編が18年ぶりに発売となりました。
18年の時を経ても色褪せることのないゴローさんによる一人飯の哲学。
思わず自分も食冒険したくなる男の浪漫飯ショー開幕です!
おしながき
春の終わり。夕時になると少し肌寒さを感じるような季節の「汁おでん」から始まり、フランス・パリの「アルジェリア料理」まで。『THE・日本の定食屋』のイメージが強い本作ですが、2巻では『ペルー料理』や『韓国料理』など”世界のご飯”的なメニューが多かった印象です。
管理人のイチオシはゴロースペシャルアームロックが飛び出す『下連雀のお茶漬けの味』とゴローさんの胃袋がリミットオーバーする貴重な回『大手町のとんこつラーメンライス』の二つです。(あの大食漢がお残しするなんてレアすぎるぜ…。)
印象に残ったセリフなど
- 第2話:東京都新宿区信濃町のペルー料理
「・・・仕事で行って居着く チャンスはあった・・・でも踏み越えられなかった・・・」(両親の仕事の影響でペルーが第2の故郷になったペルー料理店の店主親子の会話を聞いて飛び出したセリフ。) - 第4話:東京都三鷹市下蓮雀のお茶漬けの味
「部下と食べ物をもっと大切にしろ」(飲めないと言っている部下に酒を無理強いする上司に対して、スペシャルアームロックと共に放った一言) - 第5話:東京都世田谷区下北沢路地裏のピザ
「イタリアにタバスコはないというけれど メキシコのタバスコをビシビシかけて アメリカのコカ・コーラで食べるのが日本流だい」(日本のピザ文化の核心をつくような一言) - 第9話:東京都千代田区有楽町ガード下の韓国料理
「サビシサの温度が全然違う」(小腹スキスキ俳句交じりののノリノリゴローモードで、寂れた商店街のシャッター通りを見た時の一言。)
18年経っても色褪せない『こういうのでいいんだよ』
「ほー いいじゃないか こういういのでいいんだよ こういうので」というゴローの名台詞がありますが、この台詞には『孤独のグルメ』の全てが詰まっていると私は考えます。
時には背伸びや冒険をしたくなる事もあるけど、最終的に回帰する自分の「好き」。
これは『食』に限らず全ての事に当てはまる真理。
『孤独のグルメ』は私にとって正に「ほー いいじゃないか こういういのでいいんだよ こういうので」ってグルメ漫画なんだなぁ~と再確認させられました。
一見入りにくそうな店・うまそうな飯・何気ないけど核心をついてくるゴローの独り言。
18年経っても『孤独のグルメ』の醍醐味は全く色褪せていません。
ドラマの放送まで待てない”食いしん坊さん”は、コミックでちょっぴりフライングしちゃうのも良いかもしれませんね。(この漫画を読むと入ったことのない飲食店に入る勇気をちょっぴりもらえるのは私だけだろか…。)
Amazon:孤独のグルメ2
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