【AC6】アーマード・コア6クリア感想・レビュー|燃え残った全てに火を付けたら最高傑作だった件【一部ネタバレ注意】

「火を付けろ、燃え残った全てに」

あの『アーマード・コア』シリーズの最新作が10年ぶりに登場!

――――これには、長年インターネット上で”闘争を求め”続けてきたACゾンビも大満足!

しかも、シリーズ最高傑作と言っても過言ではない仕上がりで、尚且つシリーズ最大セールスを記録!

もうこんなの世界を巻き込んだお祭り騒ぎじゃん。最近のフロムは本当にスゲェな…。

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【AC6】アーマード・コア6|クリアレビュー(3周クリア)

発売日 2023年8月25日
ジャンル アクション
開発 株式会社フロム・ソフトウェア
販売 バンダイ・ナムコ
対応機種 PlayStation®5、PlayStation®4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steam
プレイ環境 PS5
クリアタイム 30~40時間前後(3周クリア)

本記事は『アーマド・コア6』のクリアレビュー(3周クリア)記事です。一部ネタバレを含んでいるのでご注意下さい。『印象に深かったキャラクターについて(ネタバレ注意)』の項目を読み飛ばしていただけるとネタバレは回避できるはずです。

アクション性について

難易度はそれ相応に高いが、操作性はシリーズ屈指の分かり易さ!

巷で「ダクソ版アーマードコア」と呼ばれているだけあって、難易度はそれ相応に高いです。

……が、しかし、操作性自体はシリーズ屈指の分かり易さで、かなり取っ付き易い作品に仕上がっています(例えるならガンダムVSシリーズを少し複雑にした様な感じ)。

シンプル過ぎて物足りなさを感じている旧作ガチ勢の人も多少いらっしゃるようですが、これでご新規さんが大量に参入してくれるのであれば、それはシリーズにとっては滅茶苦茶良い事です。

AC持ち(変態グリップ)なんて必要なかったんや……。

良くも悪くもスタッガーゲー!SEKIROみたいな味付け

衝撃力の高い攻撃を連続で叩きこみ、スタッガー(よろめき)ゲージを満タンにしてダウンを狙う!

本作には『stagger|スタッガー』という機体のよろめき(ぐらつき)を表すシステムが採用されえているんですが、これが非常に分かり易くて良かったです。

同じフロムゲーである「SEKIRO」をプレイしたことがある人なら、『体幹ゲージ』と言えば伝わるでしょうか?……正にあんな感じの戦闘をメカでやるって感じですね。

まぁ、これは好みもあるでしょうけど、SEKIRO好きとしてはかなり嬉しい味付けでした。

一部パーツが強すぎる。アセンブルが固定化される問題

具体的な例を一つ挙げると、「EL-TL-11 FORTALEZA」(通称:車椅子タンク)が強すぎる!

ストーリーモードだと、これに両腕ショットガンやガトリング、両肩にワーム砲を装備して走りまくるだけで大半のボスを余裕で撃破する事が出来ます。

別に強すぎる事自体は良いんですけど、これでアセンブルが固定化されてしまうと流石にちょっと勿体ないなぁ……って思っちゃいますね…(試行錯誤が本作の醍醐味ではある為)。

ストーリー・キャラクター性・メカデザイン等

周回プレイ推奨。大満足の3エンディング

本作はマルチエンディングを採用しており、結末の異なる3つのエンディングが用意されています。

周回する事になる為、同じミッションを複数回プレイする事になりますが、同じミッションでも会話や状況が異なっていたり、場合によってはボスが変化したりするので、作業感はかなり薄めです。

後半の展開はルートによって大きく変化する為、最後まで飽きることなく走りきる事が出来ました!

……しかも、3ルートとも滅茶苦茶ストーリーが良い!これは全ルートクリアする価値があります。

姿が見えないこそ想像させられるキャラクター達

キャラ萌えする為にキャラクタービジュアルが必須だと誰が言った!?

―――そこにキャラビジュアルが無いからこそ、そのキャラクターの台詞・声・境遇・立ち振る舞いの一つ一つがプレイヤーの脳裏に焼き付き、キャラとしての深みがどんどん増して行くという沼。

これ、姿が見えないからこそ、より想像を掻き立てられるってのはやっぱりありますよねぇ……。

プレイすれば、SNS等で二次創作が活発な理由が良ーくわかると思います。

センスの光る展開・台詞回しの数々

ミッション中の台詞は勿論、ブリーフィング中のちょっとした掛け合いに至るまで、センスの光る展開・台詞回しの数々が本当に秀逸な作品でした。

相棒やライバルと呼べるNPCの登場や抗戦、敵対勢力との利害一致による共闘、自らの選択による離別等、自分がメカものに求めるのもは一通り揃っていました。

本当ならシーンや台詞を抜粋して紹介したい所ですが、ネタバレを含むのでここでは我慢しておきます(※お気に入りキャラクターの項目に後記)。

デカールの作成・アップロード・ダウンロード

デカールの作成といったこだわりや技術を発揮する要素も充実!

作成したデカールはオンラインにアップロードする事で他の人と共有する事も可能なので、力作が出来たらSNS等で宣伝してみるのも良いですね!

過去シリーズのオマージュ・ファンサービスもそれなりにある

旧型のACが出てきたり、実績の一部が過去作の用語からとられていたり等、過去作ファンならニヤリと出来る要素がさり気なく織り込まれているのも嬉しいポイント。ホントさり気なくですけどね。

オンライン対戦はあくまでオマケ

オンライン対戦も一応用意されていますが、メインを張るようなものではなく、あくまでオマケ程度の要素と考えてくれて問題ありません。やりたい人だけやる、そんな感じのオン要素です。

まぁ、無印5みたいなガチガチオンラインを用意されても正直困りますからね(笑)。

―――ただ、対戦環境自体はかなり荒んでいるらしく、四脚が安全圏(空中)からずっと攻撃し続けてくるって話です(真偽不明)。やるならそれなりに覚悟した方が良さそう(笑)。

ソウルシリーズ・死にゲーと言われている事の真実

確かに過去シリーズと比較すると死にゲーとしての側面は強まっていますが、その分、リトライがし易かったり、リトライ前にアセンブル変更できる等、過去作よりも優しくなっている部分もかなり目立つ仕様になっていました。

死にゲーとしてみた場合も、『ソウルシリーズ』ほどのプレイスキルは要求され無いですし、どちらかと言うとアセンブル(パーツ構成)の方が圧倒的に重要なゲーム性になっています。

確かに普通のアクションゲームよりは難しめではありますが、ちょっと頑張れば突破できる範疇に収まっているので、そんなに身構える必要は無いと思います(アプデによる難易度調整も盛ん)。

個人的にあまりオススメはしませんが、どうしてもクリアできないって場合は、攻略wikiやSNS上でオススメされている攻略用のアセンブルを参考にするとスムーズにクリアできるはずです。

印象に深かったキャラクターについて(ネタバレ注意)

ウォルター

最初は手段の一つに過ぎなかっただろうけど、使い・使われる内に一番深い所での信頼が感じられる様になったキャラ。声の影響もあるが、イケおじ確定。一生ついて行こうと思った。

エア

『ルビコンの解放者』エンドでの台詞「何があっても 私があなたをサポートします」が滅茶苦茶印象的でした。三周目での共闘も熱かったし、本作のメインヒロインなのは間違いないですね。「レイヴンの火」ルートで敵対した時のがっかりした感じもゾクゾクします。

オールマインド

完璧なポンコツAI。三周目での暗躍っぷりも面白いし、その有能さ故に計画に綻びが生まれる所もなんか好き。ケイト・マークソンになりすましてたのは流石にワロタ。

カーラとチャティ

理想的な主従関係。単独でも充分魅力的なキャラクター達ですが、やはりこの二人はセットでこそ輝く。カーラがチャティのバックアップをとる事が出来なかったと告げるシーンはマジで最高。「それが生きるって事だろう?ビジター」。

ミシガン

遠足大好きおじさん。もう完全にハートマン軍曹です、本当にありがとうございます。言葉は汚いけど、部下たちへの愛が感じられるナイスガイ。口を開けば名言が飛び出す名言メーカー!

G6レッド

三周目での例のシーンが滅茶苦茶印象的。「お前は信じられないんだよ!」(コイツ見る目あるな……)。『レッドガンの悪夢』という異名から色んな感情が汲み取れるのも良いよね。

イグアス

正直、口だけ達者な野良犬だと思ってました(すまねぇ)。よくよく考えると、ライバルポジは確かにイグアスですね(ラスティはライバルじゃなくて戦友なので)。あのシーンで『スクライド』を連想した人は多いのでは?……俺たちだけの世界、これは男の子の好きなやつ!

ラスティ

壁越え、対執行機体戦での共闘、アイスワーム等、大事な時はいつも隣にいてくれた。正直、ラスティは俺の事好き過ぎだと思う。

ブルートゥ

スロースロー、クイッククイックスロー。みんな大好きサイコクズ野郎!壊れっぷりがとても良い。

スネイル

「私は、企業だぞ」。これはマジで迷言。潔癖な感じがとても良い。

サム・ドルマヤン

621と同じ様な境遇にあったであろう男。彼の選択の先に今があると思うとちょっと感慨深い。

印象深かったボス(ネタバレ注意)

チュートリアルのヘリ

引き撃ちだけじゃなくて近接も使おう!というメッセージ。良いチュートリアルボスだと思います。

ジャガノート

ラスティ君との初めての共同作業。でも途中で呼ばれてどっかに行った思い出。正面装甲だけ硬いってのはアクションゲームの基本!コチラも良いチュートリアルボス。

バルテウス

いきなり難易度を跳ね上げてきた問題児。技術も大事だけどアセンブルも大事だよ!って事を教えてくれる先生。マクロスみたいな弾幕が美しいです。

シースパイダー

パイルバンカーの気持ち良さを実感したふわふわ機体。バルデウスよりもこっちの方が個人的には強かったです。

アイスワーム

『エルデンリング』のラダーン戦を思い出したのは私だけでは無いはず。ラスティ君の「巻き込まれるなよ…」がカッコイイ。組織の壁を越えた共同作戦はやっぱり熱い。

アイビスシリーズ

本作で一番死んだボス。いきなりキュベレイが出てきて滅茶苦茶してくるのズルでしょ!しかも何故か復活するし……。マレニアと戦ってる気分になりましたねぇ……。

裏ボス

ビジュアル・シチュエーション・演出etc、このボス戦を構成するすべてが素晴らしい。ラフレシアとか色々ワチャワチャした戦闘からの二人だけの世界が本当に最高!スクライドの最終回か!?

総評

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ストーリートレーラー【2023.7 SDCC】
■シリーズ初心者も安心して楽しめる操作性
■シンプルだが熱いストーリーと世界観
■キャラ萌え勢続出!魅力的なキャラクター
■周回プレイしても飽きさせない工夫
■見え隠れする死にゲーの側面(若干人を選ぶ)
■一部の武器・アセンブルが強すぎる。一部バランスが崩壊している
■アーカイブ等の収集が若干面倒(分かりにくい)
きゃすと
きゃすと

SNSでバズってるのには理由がある!

アクション・ストーリー・キャラクターの三位一体傑作アクション!

アーマード・コアみたいな玄人向けのタイトルが100万本越えのセールスを叩き出すってマジで凄い事です。この大波、乗るっきゃない!

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