『ICO』『ワンダと巨像』の上田文人氏とそのスタッフたちが7年以上もの時をかけて完成させた『人喰いの大鷲トリコ』をクリアしました。
「E3 2009」でプロジェクトが発表されてから約7年、ここまで本当に長かった…。
しかし、「待っていて本当に良かった…」と、そう素直に思える素晴らしい作品でした。
本当に素晴らしかったので、今回は大してレビューしません!
だって、言葉にすると全てが安っぽくなっちゃいそうなんだもの…
∇ゲーム情報・クリアまでの目安
- プレイ環境:【PS4】
- プレイ時間:【10時間前後】
- 公式サイト:【人喰いの大鷲トリコ】
「人喰いの大鷲トリコ」はこんなゲーム
鎖に繋がれた一匹の獣の姿が…
その獣の正体は、人々の間で人喰いと恐れられてる大鷲「トリコ」だったのです。
勿論、トリコが危険な存在である事は少年も聞き及んでいましたが、
少年は、不思議と、その大鷲に対して恐怖をあまり感じませんでした。
翼をもがれ、傷つき、弱りきったトリコ…
心優しい少年は、体に刺さった刃を引き抜き、お腹を空かせたトリコにタル(餌)を届け、繋がれた鎖から解き放ってあげるのでした。
助けてくれた少年に対し、少しだけ心を許したトリコは、見知らぬ洞穴から脱出を試みる少年の背を何となく追いかけます
大きなトリコと小さな少年
本来ならば相容れるはずのない二人の冒険は、そんな微妙な距離から始まるのでした…
全てが「気付き」で構成されている
基本的な操作は説明されますが、大事なところは全てプレイヤーの気付きに委ねられている本作。歩む道、そして、歩み方すらもプレイヤー自身が感じ、考え、気付いていく…『人喰いの大鷲トリコ』はそれの連続です。
最初は「トリコ可愛いなぁ~」とか「映像綺麗だなぁ~」とかありふれた感情でプレイを進めて行くのですが、ある地点で筆者は「ハッ」とさせられました。
この「気付き」に関しては、その身で体感して欲しいので言及しませんが、その地点から、このゲームにググッと引き込まれたのは事実です。場所はプレイヤーによって前後すると思いますが、この「気付き」は実際にプレイした人だけが感じる事のできる宝物です。
この「気付き」があったからこそ、『人喰いの大鷲トリコ』が筆者にとって特別な一本になったのだと、終わった今なら断言できます。
ゲームだからこそ表現できる感動がある
ニコニコやYouTubeでゲームのプレイ動画や実況を見るのが最早当たり前となってしまった現代。「動画だけでは伝わらない部分がゲームにはきちんとあるんだよ」と訴えかけてくるような…そんなメッセージ性を筆者はこの作品に強く感じました。
ゲームでしか表現できない感動
表面だけでは伝わらない感情
貴方もトリコで体験してみませんか?
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