【Mighty No. 9(マイティーナンバー9)評価・レビュー】クソゲーと酷評されているけど実際はどうなの?

mighty
稲船敬二氏が、クラウドファンディングにより融資を募って開発した、「ロックマン」ライクな横スクロールアクションゲームMightyNo.9(マイティーナンバーナイン)をクリアしました。

クラウドファンディングという特殊な開発形態。そして、度重なる発売延期も相まって、発売後、国内外問わずネットでの評判がすこぶるよろしくない本作。この手のゲームでクソゲーなんてよっぽどじゃない限り誕生しないと思っている筆者は、逆に期待を込めてプレイした訳ですが…。

何だよ普通に遊べるじゃないか!
こんなの全然クソゲーじゃないよ…

って事で至って普通のレビュー記事です!
もっと凄いのかと思ってたのに…ガッカリです。

∇ゲーム情報

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ロックマンを模した横スクロールアクション

rock

稲船さんがロックマンみたいなゲームをプレイしたい人この指とーまれ!って感じで開発しただけあって、見た目だけでなく中身もかな~り「ロックマン」です。

しかし、何かが微妙に違う…。

そんなモヤモヤを感じつつプレイしていた筆者はある時気づいてしまったのです!

こ、これは「ロックマン」ではなく「X」だ!

ダッシュで突き進むアクションは「X」シリーズに近い!

x

本作『マイティーナンバー9』は、ほぼ無制限に使用できるアクセラレート(空中使用可能なダッシュ)がアクションの要になっていて、移動だけでなく攻撃手段でもあるそのアクセラレートをとにかく多用するダッシュゲーです。それゆえに「ロックマン」よりも「ロックマンX」に近いという印象を筆者は受けました。

それならば「高速アクションで楽しいじゃないか!」となるのが普通なのですが、そう簡単に行かないのが本作の悲しい所。

本来、ダッシュとは《高速移動=気持ちいい》となるはずのアクション。しかし、本作のダッシュはとにかく荒ぶってて挙動も不安定な為、慣れるまでがとにかく大変!慣れればどうって事はないですが、ここで躓くと結構イライラしてしまうかもしれません。

「X」みたいに壁蹴りがあったらまた話も違っただろうけど…。

独自のアクションギミック『アクセラレート』について

上でも問題になったアクセラレートについて。チャージショットがない代わりに、バスターを当てて怯ました相手に体当たり(アクセラレート)する事で連続コンボを決め、軽快に進んでいくのが本作のキモ!この矛盾のギミック(当たり判定がある敵キャラクター相手に体当たりする)は本作の最大の魅力でもあり欠点でもありました。

体当たり可能か否かは敵キャラクターの色で判断するのですが、これが意外と判断しづらい!クリアに直結する重要なアクションなだけあって、判定の合否でミスになるのはただただストレスでした。(これも慣れなんだけど…どんだけ慣れが必要なんだよ…って話にはなってしまいますよねw)

即死トラップ落下死多し!中には理不尽な物も…

sita

ロックマンなんだから即死トラップ・落下死が多いのは当たり前だろ!とプレイする前には思っていたのですが、プレイすると「あ~なるほどなぁ~」と思う場面が一つだけありました。ステージ発電所の下アクセラレート(しゃがみダッシュ)で抜ける即死ギミック…あれだけは判定が微妙すぎてアカン…

それ以外は特に理不尽に感じたトラップは無かったと思います。発電所もクイックマンステージ(ロックマン2)のビームに比べれば可愛いもんさ!難易度もネットでは難しい難しいと言われていますが、個人的には丁度良い塩梅に感じました。一応、難易度設定もできるしね~(簡単にはできないけど…)

ただ、それなりにアクションゲーム経験があるという前提があっての難易度ですので、アクション未経験で遊ぶタイトルではないのですねw

わかりやすくてシンプルな物語

no.9

可もなく不可もなくな平凡なストーリー。

でもストーリーはこれぐらいが丁度良いんじゃないかなぁ?
ストーリーが面白い事に越した事は確かにないけれど、この手のゲームはテンポ重視の単純ストーリーで良いと思うの…。
ただ、ドクターホワイトは相当なマッドサイエンティストだと思いました。(こなみ)

コールちゃんやナンバーたちのキャラクターは○

jei

キャラクターデザインは好みが割れるポイントだと思いますが、個人的には○。どのキャラも個性的で魅力的でした!海外版で指摘されていたチープなボイスも日本語版は豪華声優陣で固められているので問題ナッシングです。

筆者のイチオシは大塚芳忠氏が演じるカウンターシェード(スナイパー)がお気に入り!(ただ単に、大塚芳忠氏が好きってのもありますけどねw)

その他キャスティングは以下の通り

  • Mighty No. 1 パイロジェン:高木 渉
  • Mighty No. 2 クライオスフィア:久野 美咲
  • Mighty No. 3 ダイナトロン:沢城 みゆき
  • Mighty No. 4 サイズミック:稲田 徹
  • Mighty No. 5 バタリオン:楠見尚己
  • Mighty No. 6 アヴィエイター:森久保 祥太郎
  • Mighty No. 7 ブランディッシュ:内山 昂輝
  • Mighty No. 8 カウンターシェード:大塚 芳忠
  • Mighty No. 9 ベック:村瀬 歩
  • コールちゃん:M・A・O
  • Dr.ホワイト:諏訪部順一
  • Dr.三田:陶山 章央
  • 三田誠二郎:陶山 章央
  • Mr.グラハム:子安武人
  • Dr.ブラックウェル:清川 元夢

マイティーナンバーズたちとの共闘感がグッド!

no.2

本作の最大の魅力はなんと言ってもナンバーズ達との共闘感!

ベックもロックマンの様に倒した相手の能力を特殊武器としてゲットできる(本作だと変形)のですが、本作はそれだけではない!倒したナンバーズは共に戦ってくれる仲間になってくれるのだ!それぞれ自分の能力がうまく活かせるステージに登場して賑やかに共闘してくれるのは純粋に楽しかったです。(終盤の共闘演出はシンプルだけど胸熱)

DLC:ヴァーミリオンデストロイヤーについて

zero

ここだけ見ると「ロックマン ゼロ」の新作に見えますね…w

ビジュアルから察する通り、操作性はヒッハッホゥ(ゼロ)に近いです。相手から略奪しないと体を維持できないという悲しい設定ゆえに、常にスリップダメージを受ける尖ったキャラクターですが、その分高性能!相手にダメージを与えずとも体当たりで敵を次々に粉砕していくのは超爽快!正直、ベックよりもこっちの方が楽しい…。

増えるステージは一つだけなので、追加ストーリーと言うよりは追加キャラクターと言った方が的確ですね。同じステージでも、プレイ感覚はかなり違うので、600円追加で出す価値はそこそこあるとは思います。(私はセット版を購入しました。)

総評『クソゲーではないよ…価格相応のゲームです』

トレーラーもかなりの滑り具合ですが、ネットで言われている程のクソゲーでは決してありません。
逆に何故こんなに評判が悪いのかが分からない。(完全に釣られたわ…。)

確かに無理して遊ぶ程の傑作ではありませんが、価格相応の価値はあるので気になっている人はダウンロードして遊んでみてね!(オンライン過疎ってるから是非ともウェルカムです!)

※:正直な話、支援したバッカー達の意見を聞きたいよね…。(不満なのかなぁ~?)

きゃすとのオススメ: Amazon:MIGHTY NO. 9 ORIGINAL SOUNDTRACK

コメント

  1. アルガタナス より:

    たまに画面がカクつくのさえなければ
    とても良いアクションゲームです

    ロックマン好きならかなりの確率でハマりますよ

  2. 匿名 より:

    コールちゃんが一つのステージしか操作できないのがクソなんですがそれは

  3. 数多のロックマンシリーズに関わる開発陣の面々、約束されし成功だった・・・はずが より:

    期待感が高まりすぎた。

    もしある日突然ネット上にこれがポンと現れたならクオリティの高いファンメイドだと思っただろう。

    しかしこれは4億円と3年をかけてできたもの、それも開発陣自らがファンコミュニティを結成し都度進捗を公開しながら完成に向けて盛り上げた。その結果でのコレである。完全に裏目に出ている。

    繰り返し言うが4億円と3年間。
    爆発エフェクトはいつ見てもクリスピーチキンである。

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