「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」に収録された幻の未発売タイトル『スターフォックス2』をクリアしました。
『スターフォックス』の続編として開発されながら、完成後にお蔵入りされていた幻のタイトルって事で期待度も高い本作、気になっている人も多いのではないでしょうか?
遅れてきたオールドニューフェイス『スターフォックス2』のレビューをお届けします。
『スターフォックス2』より画像引用:©Nintendo
後の作品へ継承された要素多し!意欲的だが時代を感じる3Dシューティング作品
「コーネリア」を守れ!ミニマップを使った防衛要素(シミュレーション)
〈補給などの要素もキッチリあります〉
まず驚いたのが、『スターフォックス1』の様なステージクリア式ではない事でした。
プレイヤーとパートナーを選んだ後に即宇宙空間へと放り出される雇われ遊撃隊「スターファックス」の仲間達。
右も左も分からない状態で迫りくるアンドルフの魔の手!
リアルタイムで進行するアンドルフの攻撃から惑星コーネリアを防衛しつつ、支配下におかれた惑星を解放して行くのが本作の特徴です。
敵が放ったミサイルや戦艦とミニマップ上で接触するとエンカウントバトルが始まります。
各惑星に設置された要塞を攻略し少しずつ宿敵アンドルフの元へと向かいやっつけるのが最終目的となります。
『64』を感じさせる「オールレンジモード」
〈粗削りだが意欲的なオールレンジモード〉
WEB公開されている取り扱い説明書でも触れられていますが、『スターフォックス64』を彷彿とさせる360度オールレンジによる空戦が本作の醍醐味。
無印『スターフォックス』の強制スクロール3Dシューティング+αの体験が楽しめます。
正直な話、かなり粗削りって印象で、照準を合わせにくかったり画面把握が難しかったりと難ありですが、スーパーファミコンでこれを表現しようとしたハングリーさに惚れます。
プレイすると如何に『スターフォックス64』のクオリティが高いか再確認できるはずです…。
『スターフォックス64』は逆に完成度が高すぎるから…多少はね。
アーウィンを可変させながら進んでいく「要塞攻略」
〈かなり単調だけど何だか楽しいウォーカー要素〉
『スターフォックスゼロ』で導入された「アーウィン:ウォーカーモード」も元々は『スターフォックス2』で採用されていたシステムだったようです。
要塞内を「ウォーカーモード」でダバダバ歩きながら攻略するのは単調ながらも中々にグッド!
シミュレーション、ドッグファイト、エリア攻略、要塞攻略とメリハリを意識した構成になっているのは流石ですね。
要塞への進行・脱出演出もローポリながらもそれっぽい感じに仕上がっているので必見です。
「ノーマル」「ハード」「エキスパート」から選べる3つの難易度
難易度は、「ノーマル」、「ハード」、「エキスパート」の3つから選択可能。
初見プレイでも「ノーマル」なら1時間もかからずクリア可能だと思います。(筆者は50分前後って所でした)
「ハード」以降はそれなりに歯ごたえも出てくるのでローポリも相まってスリリングな体験が楽しめます(笑)
リザルト等意識し出したらそれなりにリプレイ性は高いのではないでしょうか?
「ミュウ」と「フェイ」 二人の新キャラクターにも注目!
〈ケモナー歓喜!?二人の可愛い子ちゃん〉
毎度おなじみの「フォックス」、「ファルコ」、「スリッピー」、「ペッピー」に加え、「ミュウ」と「フェイ」というニューフェイスも登場!
搭乗機体は、耐久低めチャージ速度速めの「ライトアーウィン」です。
選んだキャラクター・パートナーによって操作機、支援機が変化するのは良いですね。
個人的に、自称攻めが得意な「ミュウ」がお気に入りです。
筆者の推しである「ウルフ」の出番は非常に少ない!?
〈もっと出番を…〉
闇の遊撃集団「スターウルフ」のメンバーも総出演!
スマブラなどでお世話になっていた「ウルフ」さん。個人的に大好きなんですが、出番自体はやや少なめ…。
カッコイイよね…「ウルフ」…出てくれただけで、まぁ満足。
総評:幻のお蔵入り作品が遊べるだけでも価値がある!
完成後にお蔵入りしたって経緯を考えると、まぁ妥当な出来って印象です。
しかし、これがあったから『スターフォックス64』やその後の作品が生まれたんだなぁ~と実感できる貴重なタイトルである事には違いありません。
単発タイトルとして今ダウンロード等で配信されると流石に物足りなさを感じると思いますが、
あくまで『ニンテンドークラシックミニスーパーファミコン』のおまけタイトルと考えれば満足度は高いです。
期待しすぎず気軽にプレイすれば十分に楽しめる作品には仕上がっています。ファンならば時代を目撃する為にも必プレイ推奨の一本ですぞ!
幻のタイトル度 | |
お得感 | |
総評 |
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