【デスカムトゥルー感想・レビュー】ADVゲーム入門用にオススメ!ゲームオタク的には少し物足りないかも?

「ダンガンロンパ」シリーズ等で有名な小高和剛氏の最新作『デスカムトゥルー』をクリアしました。

1960円という低価格タイトルだけあって、ボリューム面で少し不満が残る作品ではありましたが、【映画ゲーム】【誰でも遊べるADV作品】というコンセプト的には綺麗にまとまった作品でした。

普段からストーリー性の強いタイトルに触れている層からすると、少し物足りない部分もあるとは思いますが、【ADVゲーム入門用】という意味では、今後重要な役割を担う作品かもしれません。

【ADV】どころか、【ゲーム】自体を普段触らない人にこそ触ってもらいたい一本です。

※:公式から配信・ネタバレ禁止告知が出ている為、本記事でも画像の使用は控えています。なお、本編の内容にかかわるようなネタバレも避けて作成しています。

ジャンル
映画ゲーム
クリアまでの時間
2時間程度
オススメポイント
普段ゲームをしない人でもプレイできる
ADV作品の入門用
公式サイト
デスカムトゥルー
対応機種
iOS・Android・Switch・PS4・PC
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誰でも遊べるADVゲーム|映画ゲーム

Death Come True (デスカムトゥルー) ニンテンドーeショップにてダウンロード配信開始!本郷奏多、栗山千明、森崎ウィン、梶裕貴、山本千尋、佐藤二朗 出演 本格ムービー実写ゲーム

全編フルボイス・フル動画で進行するだけあって、ゲーム的な部分は滅茶苦茶希薄です。

それこそ、要所要所に挿入される選択肢位しか操作する部分が無いので、ほとんど動画を見ているだけの作品と言っても過言ではありません。

こうなってくると、「それってゲームにする必要があるのか?」って疑問が浮かんでくる所ですが、そこは選択肢による分岐と、”それ”あり気のシナリオで意味を持たせている訳です。

「操作しないなら映画で良いじゃん?」って意見に対しては、全面的に「NO」と言えるつくりにはなっているので、そこが気になっている人は安心してもらって良いと思います。

ただしストーリー自体はかなり短め!

ストーリークリアまで2時間、収集物コンプ含めて3時間程度のボリュームなので、プレイ時間はかなり短めです。

ただ、動画でテンポよく進行していくことを考えると、かなり濃密な2時間ではあると思います。

チュートリアル等で遅滞する事も無いですし、正に映画やドラマを観るような感覚でした。

週末に購入してサクッと終わるボリュームってのも割と需要ありそうな所です。

平凡ながらも綺麗にまとまったシナリオ

普段から【テキストADV】を沢山やってる人からすると、やや物足りない内容とボリュームだと思いますが、このゲームのコンセプトである「本当に誰でもプレイできる」という点を汲み取るなら、マニアックさをギリギリまで削ぎ落した本作のストーリーは、丁度良い塩梅なのかもしれません。

元来【テキストADV】は、ゲームが苦手な人でも遊べるジャンルのはずなのに、そこはかとなく漂うマニアックさを理由に、敬遠する人が多いのは事実ではないでしょうか?

ゲーム好きの為ではなく、ゲームを普段プレイしない層に向けて投げているのであれば、色々と納得のいく作品ではあります。

まぁその分、【テキストADV】に飢えている人達からすると、「物足りない!」「凡作!」って烙印を押されてしまう悲しみを背負う作品かもしれません。

余談:【ADV作品】というマニア畑の中で、ここまでマニアックさを削ぎ落せてる事がどれだけ凄い事か……(おそらく企画段階で削りまくった設定やキャラクターがボロボロあるんだろうなぁ~)。

スキップ機能がかなり秀逸!バッドエンディング回収も超ラクチン

本作で一番感動したのが、スキップ機能の快適さです。

L、Rボタン1つだけで快適にバック・スキップ出来て、選択肢やバッドエンディングの回収が爆速だったんですよね!

ADV作品ってコンプリートしようとすると何度も同じシーンを見ないといけない事もあるので、そういう細かい部分が快適なのは地味に大きいです。

おまけが豊富!爆笑必死のミノケンニュース

映画のメイキングとか隅々まで見る派なので、こういうのがゲーム内に含まれているのはマジで嬉しいんですよね。

特に、佐藤二朗さん演じる「ミノケン」の没映像(?)は必見!

全編アドリブで暴走しまくってるんじゃないか?って心配になるほどの二朗さん節。これは佐藤次朗ファンなら外せない映像だと思います。

あと、offショットの千明様が可愛すぎて…(ビジュアルとのギャップが最高)。

おまけ映像は、バッドエンディングに紐付けされている『デスメダル』を収集する事で解放されていくんですが、こういう部分もゲーム的で、普段ゲームをしない人からすると面白要素の一つとして受け取ってもらえるかもしれませんねぇ~

キャストの豪華さを考えると1960円は妥当な価格か?

キャストの豪華さを考えると、1960円って価格設定は破格だとは思うんですが、超ライト層をターゲットとした場合、この価格設定が「高い」と判断される可能性はありそうです。

ゲーム=無料アプリってイメージが浸透してしまったこの時代に、2時間の体験の為に1960円を払ってくれるライトユーザーがどれくらいいるのか?

これはADVというジャンルにおける一つの挑戦でもあると思うので、ADV好きとして支持したい所ではあります。

【ADV】もとい【ゲーム】をやらない層の目にどう映るのか?評価の気になるタイトルです。

追記.「ダンガンロンパと同じ人だから期待!」ってノリで遊ぶのはちょっとまずいかも?ただ、「ダンガンロンパ」の遺伝子を感じる要素はちょっと出てくるので、そこは楽しめると思います。

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