久々の新作「遊戯王タッグフォースSP」を一通り遊び終わりました。
前作まではパッケージソフトで展開していたシリーズですが、本作はダウンロード限定販売。
その上、今更PSPでの新作という事で発売前から不安要素がたくさん…。
前作まではデュエルも遊べるギャルゲーという、流石は「ときメモ」を作った『コナミ』とで言うべきゲーム内容でしたが、実際のところ、本作はどうだったのでしょうか?
☆ゲーム情報☆
- 発売日:2015年1月22日
- 価格:3000円
- 必要要領:536MB
- 販売形式:PSストアでのダウンロード販売
- プラットフォーム:PSP(VITAでもプレイ可能)
- 公式HP:http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_tfsp/
「遊戯王 TAGFORCE」とは?
「遊戯王」といえば、1996年から2004年までの間、週刊少年ジャンプにて連載された大人気漫画として有名だが。アニメ化・OCG(オリジナルカードゲーム)化・デジタルゲーム化など様々なメディアミックスで好評を博し、国内外問わず、現在でもその人気は衰えていない。
本作「タッグフォース」はタイトル通り「タッグバトル」に焦点を当てた作りになっていて、アニメや原作の登場人物・ゲームオリジナルのキャラクターとタッグを組んでバトルを繰り広げていく事が本作のゲーム内容なのだが。タッグを組んだパートナーには好感度が存在しており、それを高める事でパートナーとのエンディングを向かえることができるという、そのまんまギャルゲー仕様のシステムなのだ。
システムだけではなく、そのオリジナルキャラやイベントなども作り手側の好みが投影されすぎている内容だったり、他作品のパロディがあったりと非常に笑える(!?)内容になっている。
前作である「タッグフォース6」は攻略可能キャラが100人近く存在するというだけでもその間違った(?)力の入れ具合がうかがい知れる。
ポリゴンキャラモデル・演出ムービーの廃止
前作まではポリゴンによるキャラクターモデル&特定のモンスターなどを召喚・攻撃した時に専用のムービーが存在していたのだが、残念ながら本作ではそれらはカットされている。
演出ムービーを見るのは個人的に好きだったので少し残念だが、定価3000円という価格を考えれば仕方のない話かもしれない。
攻略対象キャラクター・キャラボイスの減少
ここが一番残念なところなのだが、攻略対象キャラクターが25名とかなり減ってしまった事である。キャラボイスに関しても攻略可能な主要キャラクター25名のみとなっており、バトル中の掛け合いはどうしても薄味になってしまった印象を受ける。
魅力的(?)なモブキャラ達のイベントが見れないのは残念に感じる人も多いでしょうね。
攻略対象キャラクター
- 闇遊戯
- 海馬瀬人
- 城之内克也
- イシズ・イシュタール
- 孔雀舞
- 遊戯十代
- 天上院明日香
- 万丈目準
- 三沢大地
- 丸藤亮
- 不動遊星
- ジャック・アトラス
- クロウ・ホーガン
- 十六夜アキ
- 鬼柳京介
- 九十九遊馬
- 神代凌牙
- 天城カイト
- 観月小鳥
- 神代璃緒
- 榊遊矢
- 柊柚子
- 紫雲院素良
- 権現坂昇
- 沢渡シンゴ
自由移動の廃止
前作まではキャラクターを自由に移動させる事ができたが、本作はマップに配置されたキャラクターを選択する仕様となっている。
個人的に自由移動にそこまで必要性を感じていなかったので、これに関しては問題ない。
逆に、楽になって良かったかな?って印象すら受けます。
収録カード・登場キャラクター数はスペシャルの名に恥じない
ボイスやイベントは存在しないが、登場キャラクターは190名以上登場する。
収録カード数も7000枚とシリーズ最大ボリュームで、最新パック「ザ・シークレット・エヴォリューション」・「シンクロン・エクストリーム」のカードまで収録されている。
収録カード数に関してはかなりのもので、現実のカードゲームで使用できるデッキはほぼ使用できると考えてくれても大丈夫なボリュームである。その他、ゲームオリジナルのカードも存在するので、現実とはまた違ったバトルも楽しむ事ができる。
カードゲームとしては合格点!ギャルゲーではない!!
イベントやボイスに関しては残念としか言えないが、3000円という価格を考えれば納得できるものですし、その分収録カード数はがんばってくれたという印象です。
CPUの思考AIは相変わらず残念だが、3対1でデュエルしていると思えばどうという事はない!
ギャルゲーとして評価すれば残念な出来かもしれないが、デュエルシミュレーターとしてはかなり遊べる内容なので満足度は高い。(※そもそもカードゲームだし…)
「デッキ構築のテストをしたい!」・「久々に遊戯王に触れてみたい!!」って需要には十分答える事のできる仕上りなので、ギャルゲーを求めすぎないのであればオススメの一本である。
コメント
[…] かるちゃん:【遊戯王 タッグフォース スペシャル/評価・レビュー】 […]
各所で流れるミスティの看板とかモーメントの輝きとかああいった小芸の利いたマップがみられないのはエグいと思う
たった1万円以下の価格でカードが3枚もついてギャルゲーのみならず世界が昼夜で表情を変えるのも凄いところだった