【PS4:グラビティデイズ2評価・レビュー】 和製オープンワールドアクションの傑作!

2012年の日本ゲーム大賞を受賞した『グラビティデイズ』の続編、『グラビティデイズ2重力的眩暈完結編 上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』をクリアしました。

重力体験という基本的な部分はそのままに、対応ハードが【PSvita】⇒【PS4】へとパワーアップ!
容量や表現といったリミッターの枷まで外れた…真の無重力体験!!

前作でも十分に広いと感じていたオープンワールドが、更に美しく、更に広大に…
横だけじゃなくて縦に広いオープンワールド体験はそれだけで感動ものです…(純粋に凄い!)

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GRAVITY DAZE2 重力的眩暈完結編

  • タイトル:GRAVITY DAZE2 重力的眩暈完結編 上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択
  • 対応機種:プレイステーション4
  • ジャンル:オープンワールドアクションアドベンチャー
  • 発売日:2017/01/19
  • 販売:SCE(JAPAN Studio)
  • 外部リンク:グラビティデイズ2 公式サイト

前作での伏線が全て回収されるストーリー

序盤はゆるーい展開で幕を開けますが、中盤に向けて徐々に加速していき、終盤は正に怒涛の展開の連続!

前作では明かされなかった謎や伏線の全てがまるっと回収されていくので、プレイしていて気持ちのよい安定した作りになっています。

ストーリーへの比重が大きいオープンワールド作品にありがちな、「こんな事やってる場合じゃねーけど、サブクエストやりたいでーす」的なチグハグ感に苛まれる事もなく最後までストレートに遊べるのは、シナリオ構成の巧と言わざるを得ません。(記憶回想によってサイドミッションを保管したり、もうちょっとだけ続くんじゃ…的な手法など、工夫が各所に感じられました。)

前作のキャラクターや事件がかなり深くかかわってくるので、前作(”1)のプレイ推奨ではありますが、本作だけでもある程度把握できるようには作られています。まずはコチラをプレイして”1に逆走するのでも雰囲気や面白さを十分に堪能できると思います。

テーマが時間や重力、そして、このサブタイトルなので少し小難しそうに感じる人もいるかもしれませんが、内容自体は真っすぐなヒーローものと捉えてもらってOKです。

「そうそう…こういうので良いんだよっ」てゴローさんも言ってくれるクオリティーです

全てのキャラクターに見せ場がちゃんとある!

相棒であるグラビティクロウの活躍は勿論、前作、本作問わず、登場する全ての脇役たちにキッチリと見せ場を作っている事に筆者は作品やキャラクターへの愛を感じました。

特にいつもヘラヘラしているけど決める時にはバッチリ決める男として有名な、シド―の役割には注目です。

お散歩ついでについつい遊んじゃうサイドミッションの数々

良質なオープンワールドの3大鉄則!!

〇サイドミッションが作業に感じない!
〇手抜き感がなくやり応えがある!
〇純粋に楽しくて
見返りもバッチリ!

が守られているので本作もついつい寄り道して肝心のメインストーリーが後回しになりがちに…(だからレビュー投稿が凄く遅くなったちゃいました!)

でもそれって面白さの証明だと思うのです!
コスチュームなどのご褒美も手厚いですし、やらない手はないよ~

※ちなみにサイドミッションのボリュームは前作の2倍以上ってことらしいです。

PS4のマシンパワーで魅せる縦横に長いオープンワールド

一作目の時点でかなり広いと感じていたオープンワールドが、容量やマシンスペックという制限から解放された事によって、更に広大になりました。(前作比2.5倍って事らしい)

横に広大なオープンワールド作品は他にもたくさんありますが、本作の様に縦横に長いオープンワールドは中々類を見ません。
次の項にある”空に落ちる面白さ”に繋がる部分でもありますが、雲の切れ間を落下していくと別の街が存在する…これって結構感動的です。

空に落ちる面白さは健在

実際に体験してみないと伝わらない要素ではありますが、本作は”空を飛べる”のではなく、正しくは、”空に落ちる”です。

最初の内は、上手に重力を操る事が出来ずにもどかしく感じるかもしれませんが、最終的にはこの操作感がきっとクセになるはず!?
前項でも説明した通り、本作は縦横に長いオープンワールドなので、その気持ち良さも格段にパワーアップしています。

ここに関しては言葉ではちょっと伝えられないのが残念ですね…

スタイルチェンジでアクションがより多彩に

本作からの加わった新要素、重力特性を切り替える「アトリビュートチューン」

どのスタイルもそれぞれ尖った特性を持っているので、万能という訳にはいきませんが、状況や敵のタイプによってスタイルチェンジしながら戦うのは中々に新鮮でした。
タッチパットを対応方向へとフリックするだけで直感的にチェンジできる操作感もグッドです!

  • ルーナチューン:
    重力が軽くなり平行に高速移動したり大ジャンプが可能になる。重力キックが自動追尾のワームホールキックになる。反動として滑りやすくなります。
  • ユピトールチューン:
    キトゥンちゃんの体重が重くなり重力が重くなり、攻撃力が格段にアップ。重力キックが重力波動キックになる。反動として動きが鈍くなります。

フォトによって緩く繋がるオンライン要素も魅力的

本作ではメイン・サイドを問わず、写真を使ったミッションが多く用意されています。

こんな風に自撮りしたり、小物を置いて風景を撮影したりと本編外の楽しみ方も様々で、撮影した写真はネットにUPして他のプレイヤーと評価し合う事も可能です。
評価によってゲットできるダスティートークンを集める事で、コスチューム、エモートアクション、などなど様々なアンロック要素がオープンされていくので飽きる事なくゆるーく非同期型のオンライン要素を楽しむ事ができます。

フィールド全てが撮影場になるので、発想次第で様々な写真を撮影する事が可能!

ちなみにこの写真は、肉屋の前で立ち尽くしているクロウを後ろから脅かすってコンセプトで撮影した写真です。屋台が中々透過してくれないので結構苦労しましたが、けっこう良く撮れていると思います。(自画自賛)

トレジャー(家具)を集めて土管の家をコーディネート

写真を使った非同期型オンライン要素はまだまだ用意されていて
その中でも、世界中に散らばったトレジャー(家具)を他のプレイヤーが撮影した写真をヒントに探す「トレジャーハンティング」が筆者は特にお気に入りです。

プレイヤー(自分)は家具をゲットでき、写真をシェアしたユーザーにはダスティートークンが、そして、今度はヒント写真を自分が撮影して世界にシェア!

集めたトレジャーは土管の家に持ち帰ってコーディネートに使用可能!

お部屋を凸って撮影してシェア!
写真によって繋がる世界…ゆるくて楽しい素敵な要素…(楽しい)

ゲームらしさを追求した和製オープンワールドゲームの傑作です

発売からレビュー公開まで約1ヵ月もかかってしまい、皆さんの目に触れるタイミングを完全に逃してしまった感じは否めませんが…とても面白いゲームなので果敢にUPしてみました。(届け!)

3月には無料DLC『時の箱舟-クロウの帰結』の配信も予定されているので今からでも全然遅くはありません。気になっている人は是非とも手に取って、重力使いとの冒険を楽しんでください!!

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