【弟の夫・感想/レビュー】「布団敷こう、な！」で有名な田亀源五郎先生の一般誌初連載作品！

「布団敷こう、な！」で有名な田亀源五郎先生の一般誌初連載作品『弟の夫』を購入・読了しました。

先生に関してはネットで使われるネタ程度の知識しかなかったのですが、ふと本屋で立ち読みした月刊アクションに、たまたま第一話が掲載されていて、純粋に「面白い」、「興味深い」テーマだと感じたので一巻を購入する運びとなりました。

弟の夫

♦あらすじ♦

主人公「弥一」と娘の「夏菜」は父娘の二人暮らし、そこに「マイク」と名乗る大男がカナダからやってきた。なんと、マイクは弥一の双子の弟である「涼二」の結婚相手だったのです。

初めて出会った義弟とどう接したら良いのか分からない弥一、最愛の人を亡くし傷心中のマイク、そしてカナダ人の”おじさん”の登場に大興奮の夏菜を交えた３人の物語が始まったのです。

テーマ自体はデリケートな内容を扱っているのですが、漫画内に流れている空気感はゆったりとしたものです。【同性愛】というよりは、性差を越えた【家族愛】と言った方がしっくりくるかもしれません。

自分の周囲や縁者にこういったケースが今までなかったので、同性愛について考えるのも初めての事でした。意識していなくても一方的な偏見を持っているという弥一の気づきには納得させられる部分が多かったですね～。色んな意味でいい機会になったと思います。

弥一、マイク、夏菜の三人のバランスが絶妙で、特に夏菜の”純粋”さが物語をいい感じに中和しているので、かなり読みやすい作品に仕上がっています。

一部サービスシーン（？）的な部分もありますが、気になる程のものではありません。先生の作品を読むのは初めてですが、筋肉へのこだわりが凄いっすね…。

連載に際して障害もたくさんあったとは思いますが、こうやって単行本が発売された事は大きな第一歩だと思います。この流れで２巻、3巻と巻数を重ねていってほしいですね。

一巻の最後が割りとびっくりな展開なので続きが気になります！
気軽に手を出しても楽しめる内容なので、気になる人は書店へGOです。